水曜日, 9月 20, 2006

有料老人ホーム連載7:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
トラブル防衛策
契約書の比較検討を
有料ホームに関する電話相談に応じる相談員たち(横浜市の消費生活総合センターで)
 手の届く価格帯が増え、老後の住まいの身近な選択肢となった有料老人ホーム。その一方で、トラブルも増えている。入居を決める際、どんな点に注意したらいいのだろうか。(本田麻由美)
 「たった5日間しか入居していないのに、300万円の権利金は全額返せないと言われたんです」
 関東地方に住むAさんは、昨年末、県内の消費生活センターに電話し、怒りもあらわにそう訴えた。
 入院中だった父親(80)が退院を迫られ、困ったAさんは、ある有料老人ホームに父親を入居させた。初めに支払った入居一時金は、終身利用権利金300万円と保証金200万円。安くはないが、特別養護老人ホームに空きはなく、提携病院で医療対応もすると聞いて決断した。
 だが、父親は入居してすぐ、胃に管を通す手術を受けるため10日間入院。ホームに戻った数日後に容体が急変し、緊急入院した病院でそのまま亡くなった。

 「ホームにいたのは5日間だけ。支払った計500万円から5日分を引いた残金を返してほしい」。Aさんの求めにホーム側は、「入院時を含め部屋は2週間確保した。権利金は、契約書で入居後7日を経過したら一切返金できないとしている」と拒否。保証金は「入居2年に満たない場合は返金するが、2年後に返す」と回答してきた。
 「不当だ」とのAさんの訴えを受け、相談員が交渉。権利金は半額戻ることになったが、ホーム側は「保証金は2年後」と譲らず、Aさんは「事を長引かせたくない」と受け入れた。
 事態を重くみた厚生労働省は、4月からホーム側にサービス内容や費用などの情報開示を義務付け、重要事項説明書で一時金の返還率などの明示も求めた。また、新たに開業するホームには、倒産時に備え一時金を最大500万円まで保全することも義務化。設置運営指導指針で、7月からは「契約時から90日以内の解約は(利用期間の利用料等を除き)一時金の全額を返還すること」としている。
 これに対し、消費者契約に詳しい東京経済大教授の村千鶴子弁護士は、「契約内容の適正化と消費者保護を図るため、一時金の償却期間など必要と思われるものは法で基準を定めるべきだ」と強調。現時点でのトラブル防衛策としては、「見学前に重要事項説明書や契約書をよく比較検討すること」を挙げる。また、今夏以降、ホームの情報が都道府県のホームページで公表される予定であることから、木間さんは「退去者数や退去先を見れば、介護の質も分かる」とアドバイスしている。

 朗(老)年最前線第3部「有料老人ホーム」は今回で終わります。第4部は、老後の仕事についてお届けします。
(2006年6月28日 読売新聞)

有料老人ホーム連載7:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
資金計画
余命考え「月額」決めて

 有料老人ホームの価格設定が多様化し、選択肢が増えてきた。ホーム選びで最も重要なのは資金計画だ。自分の資金で一生住み続けられるのか、十分に見極める必要がある。計画作りのポイントを紹介する。(林真奈美)
「高級」よりも…
 東京・中野区の元教員A子さん(71)は、6年前に夫を亡くして一人暮らし。75歳までに有料老人ホームに入居する予定で見学を重ねている。年金は月24万円、預金は約1000万円。自宅と2DKのマンションを所有するが、自宅は子供に残したいと思っている。
 現在までに、「入居一時金ゼロで月額費用21万円」「同1000万円で18万円」などに候補を絞った。「最初は高級ホームに魅力を感じたけれど、資金計画を練るうちに自分に合ったホームが見えてきた。お金の使い方を考えることがホーム選びの第一歩ですね」とA子さん。
 有料老人ホームの費用は、入居一時金と月額費用が主だ。ただ、「ほかにも生活上の出費は多い。入居一時金がいくらなら月額費用はいくらまで支払い可能か。それを把握することが資金計画の基本です」と、有料ホームの経営コンサルタントでファイナンシャルプランナーの浜田孝一さんは強調する。
 資金計画は、次の四つの段階で考えるとわかりやすいという。
 〈1〉支払い原資の確認。預貯金や自宅売却による資産と、年金や家族からの援助などの収入を、それぞれ明確にする。
 〈2〉資産分類。使い道により、「親族への相続」「入院などの臨時費用」「本人利用分」に3分類する。相続はゼロでもよいが、臨時費用は、ホーム費用の値上がりや医療・介護保険の負担増も念頭に設定する。残りが本人利用分だ。
 〈3〉「その他費用」の見積もり。ホームのパンフレットに書かれた月額費用以外の費用を見積もる。外食や趣味の費用、電話代、オムツ代、通院している場合は医療費など。注意したいのは、ホームによって月額費用に含まれるサービスが大きく異なる点。家事援助や介護で思わぬ追加負担が発生する場合も多い。
 〈4〉平均余命を考慮。平均余命と健康状態を勘案して入居期間を予想し、これまでの3段階を踏まえて、入居一時金や月額費用が支払い可能かを検討する。
若いほど誤差
 そのために、まず、入居一時金を支払った後の毎月の利用可能額を計算する。〈2〉の「本人利用分」から入居一時金を引き、残りを予想入居期間で取り崩すと想定して、1か月当たりの金額を算出。これに、〈1〉の年金など月々の収入を加えた額が毎月の利用可能額となる。次に、毎月の利用可能額から〈3〉の「その他費用」を引く。この金額が支払い可能なホームの月額費用だ。この範囲内なら資金計画はOKといえる。
 浜田さんは、「若いほど誤差が大きくなるので、入居期間や臨時費用に余裕を持たせて見積もることが大事。家を売って費用を工面する場合は、認知症などでホームから退去を求められる事態も想定し、より慎重な計画を」と話している。
主な年齢の平均余命

男性
女性
60歳
22.17年
27.74年
65歳
18.21年
23.28年
70歳
14.51年
18.98年
75歳
11.23年
14.93年
80歳
8.39年
11.23年
85歳
6.07年
8.10年
90歳
4.36年
5.69年
95歳
3.21年
4.02年
100歳
2.41年
2.96年
厚生労働省「2004年簡易生命表」から
(2006年6月27日 読売新聞)
YOL内関連情報

有料老人ホーム連載6:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
チェックポイント
入居者の表情目安に
担当者の説明を受けながら、居室を見学する入居希望者(横浜市港北区の有料老人ホームで)
 有料老人ホームへの住み替えを決断したら、多様な選択肢の中から、自分に合ったホームを探すことになる。サービスの質や、倒産の可能性など不安も尽きないなか、入居後に後悔しないよう、賢いホーム選びのポイントを紹介する。(中舘聡子)
 先月、横浜市内で有料老人ホームの見学会が開かれた。主催したのは、ホームの情報提供・入居相談に応じている「高齢者住宅情報センター」。参加者は、施設概要を担当者から聞いた後、館内を見学、入居者と同じ昼食を食べ、食事内容もチェックした。
 その一人で市内に住む男性(66)は、6年前に妻を亡くし、一人暮らし。「何かあっても誰にも気づかれないのでは」との不安感や孤独感、また、食事作りの苦労から解放されたくて、もう5か所以上もホームを見て回ったという。
 それを聞いた同センターの相談員は、「自分の目で見ることは非常に大切。ただ、やみくもに幾つもホームを見て回るのは大変なので、地域や金額、部屋の広さなど、絶対に自分が譲れない条件をまず絞って資料を取り寄せ、比較検討してみては」と、この男性にアドバイスを送った。
 同センターのような情報提供・相談機関は急増している。成約手数料を収入源としているところも多く、情報の精査が必要だが、複数のホームの情報を一度に得られるメリットは大きい。
 その一つ、会員制の「タムラプランニング&オペレーティング」社長の田村明孝さんは、「今はホーム数が増え、『買い手市場』なので、契約をせかされても即決せず、十分比較検討することが大切」と強調する。

 入居の検討にあたってまず欠かせないのが、PR用の美辞麗句に惑わされず、パンフレットの内容をよく読み込むことだ。特に注意が必要なのが入居一時金や月額利用料の記述。これに含まれるのは基本的なサービスのみで、規定以上のサービスは追加費用が必要になる。そうした細かい事項は重要事項説明書や入居契約書に書いてある場合が多い。田村さんは、「資料はできる限り請求する。『契約時にしか見せられない』と、情報公開を拒むようなホームは避けた方がいい」と言う。
 資料で気に入ったホームが見つかれば、次は現地見学。いいホームを見極めるためのチェック項目は多いが、一番の目安は「スタッフの対応の仕方と入居者の表情」という。体験入居もしてみると、より入居後の実感が得やすい。
 元気な人にとっては部屋の面積、要介護の人にとってはケアの内容も気になるところ。田村さんはケアの充実度をはかる指標として、「認知症になった時の対応」を挙げる。環境の変化が進行を早める恐れのある病気だけに、安易に部屋の移動を促すホームは要注意だ。職員の研修の有無も判断材料となる。
 経営状況を把握するためには、入居率が参考になる。タムラプランニングの調査では、5年前に90%を超えていたホーム全体の平均入居率は下落を続け、昨年は45%にまで下がった。
 「開設時に30%、1年後で60%、2年以降で80%を超えていれば、まず安心」と田村さんは話している。
有料老人ホームに関する主な相談機関
◇シニアライフ情報センター(東京都渋谷区)(電)03・5350・8491。◇タムラプランニング&オペレーティング(東京都千代田区)(電)03・3292・1107。◇高齢者住宅情報センター(東京都中央区、大阪市北区)(電)0120・352・350。◇全国有料老人ホーム協会(東京都中央区)(電)03・3548・1077。
(2006年6月21日 読売新聞)

有料老人ホーム連載5:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
入居の時期
生活設計をしっかり
東京都内で開かれたセミナーで住み替えのポイントを説明する池田さん。「ついのすみか」に対する高齢者の関心は高い
 「老後の住まい」の選択肢として注目される有料老人ホームだが、自宅からの住み替えの時期について悩む人は多い。入居後の生活設計や資金計画をしっかり立てておくことが、上手に住み替えるコツといえそうだ。(小山孝)
目的と資金計画
 神奈川県内に住む男性(74)は最近、有料老人ホームの入居契約を結ぶ直前にキャンセルした。妻を亡くし、一戸建てに一人住まい。結婚した娘は遠方にいる。「今は健康だが、先々のことを考えると心配。ホームに入ろうと思ったが、サービスが良すぎると、かえって生活意欲が衰えるような気がして……」と住み替えのタイミングの難しさを話す。
 東京都内で暮らす女性(67)も悩みは同じ。夫と二人暮らしで、数年前からホームを探す。「元気な時は、『入居はもう少し先でも』と思うが、ちょっと病気をするとあせってしまう」
 15年前から、高齢者向け住宅の情報提供・相談に応じているNPO法人「シニアライフ情報センター」(東京都渋谷区)によると、生活に不安を感じる70歳前後から住み替えを考える人が多い。早めに住まいを移せば新しい友人が出来る可能性もある。だが、「早めの住み替えが誰にとっても良いとは限らない。老後の暮らしのイメージや転居の目的をはっきりさせておくことが大事です」と、同センター事務局長の池田敏史子さん(61)は強調する。

 元気なうちからの入居をうたっているホームも、実際に入居してみると、周りが要介護者ばかりで生活を楽しめないこともある。
 また、ホームに入れば食事や入浴など様々なサービスが提供されるため、人任せの生活になり、急に心身が衰える場合もある。「自由時間が増えるため、趣味がないと時間を持て余してしまうことも」と池田さん。
 さらに、将来に備えて元気な人が入居する場合、居室や共用部分にそれなりの空間が必要なため、入居一時金が数千万円かかることもある。「資産の大半を処分して入居した場合、生活を切り詰めざるを得ない。元気なうちに楽しめるはずの旅行や買い物を我慢することにもなりかねません」
 一方、早めの住み替えが適していると考えられる人もいる。一人暮らしで、家事や自己管理が苦手な人や、孤立感が強い人などだ。
60代になったら

 住み替えにあたっては、自己資金についても、よく検討しておく必要がある。75歳で自宅から転居した場合の経済的負担をセンターが試算したところ、いったん高齢者向け賃貸住宅などで在宅介護を受けながら生活し、要介護度が悪化した段階で入居金が数百万円台の介護付き有料老人ホームに移る方が、初めから居室や共用部分が広い有料老人ホームに入るより負担は低いという結果が出た。
 「以前は『自宅から介護施設へ』という選択肢しかなかったが、最近は高齢者専用の賃貸住宅などが出来、そこを経由する住み替えパターンも増えてきた。元気な時から入居するのか、認知症など介護が必要になってから移るのかでは、生活も費用もまるで違ってくる。60代になったら、考え始めた方がいいでしょう」と池田さんはアドバイスしている。
(2006年6月20日 読売新聞)

高齢者専用住宅のニュース:読売新聞引用

今は元気だけど、将来は不安な人に…高齢者専用賃貸住宅

キッチンもついていて広々としている「ココファンレイクヒルズ」(東京都大田区)
「住み続ける権利」保証
 昨年12月に、高齢者向け住宅の新しい制度として「高齢者専用賃貸住宅」ができました。今後、高齢者向けの賃貸住宅として増えていくと予想されています。ただ、現状では、部屋の広さも賃料もサービスの内容も千差万別です。制度の内容とともに、入居の際には個別の物件をよく調べることが必要です。(斎藤雄介)
 「まだまだ元気だけど、一人暮らしがちょっと不安になってきた」
 高齢者の情報を提供している「シニアライフ情報センター」にはこんな相談がよく寄せられます。「従来であれば、ケアハウスと有料老人ホームが選択の対象でしたが、元気な方向けに、最近は高齢者向けの賃貸住宅もいろいろ出てきました」と池田敏史子事務局長は言います。
 高齢者向けの賃貸住宅には、入居者の所得に応じて家賃補助があり、バリアフリー(段差などがない)の「高齢者向け優良賃貸住宅」、高齢者の入居を拒まない「高齢者円滑入居賃貸住宅」などがありましたが、昨年12月から新たに、「高齢者円滑入居賃貸住宅」の中に、高齢者のみが入居する「高齢者専用賃貸住宅」(高専賃)という制度ができました。
 「まだ数は多くありませんが、今後、この高専賃が増えていくと考えられています」と、老人ホームの入居相談などを行っている「タムラプランニング&オペレーティング」社長の田村明孝さんは言います。
 国土交通省住宅総合整備課によると、高専賃は、比較的元気なうちに自宅から住み替える場所として想定されており、介護などが必要になったら、外部の事業者に依頼することになります。終身利用権方式の多い有料老人ホームと違って、入居の際に賃貸借契約を結ぶため、借家人の権利が法律で保護されており、事業者の倒産などの事態にも住み続ける権利を主張することができます。
 前払い家賃や日常生活に関するサービスの有無など、詳細な情報開示を義務づけられているのも特徴です。介護保険の報酬を受ける「特定施設」の指定を受けることもできます。ただ、現状の高専賃の中身は千差万別なので、入居を検討する場合は、内容を十分調べる必要があります。
 例えば、今月1日にオープンした高専賃「ココファンレイクヒルズ」(東京都大田区)の場合。ここは1、2階にデイサービスや訪問介護ステーションなどが入り、3階が7戸の「ココファンレイクヒルズ」になっています。
 ここの特徴は、首都圏で初めて「終身建物賃貸借契約」を導入したことです。入居者が生きている限り契約が継続し、死亡時に終了する仕組みです。入居者から見ると、契約更新の不安がありません。
 月額費用は、ワンルームタイプで賃料、共益費、緊急時の対応や医療相談などのサービス費で計21万3000円。部屋は25平方メートル以上で、バス、トイレ、キッチン付き。賃料を前払いする方法も選択できます。食事や介護が必要な場合は別に購入することになります。
 高齢者住宅を全国展開する不動産会社「ナラワ」(千葉市)が運営する高専賃「ウェルライフガーデン鎌ヶ谷」(千葉県鎌ヶ谷市)の月額費用は、賃料と共益費で6万8750円。入居時に保証金など14万7660円が必要です。もともとは独身者用の社員寮だったので、部屋は13・5平方メートルのワンルームでバス、トイレは共同です。
 契約は、通常の賃貸借契約です。食事や介護が必要な場合は別料金。テナントとして、介護事業所と食事業者が入っています。現在は30室満室です。入居者の要介護認定は、平均して要介護2ぐらいだそうです。
 このように、高専賃は、部屋の大きさも料金体系も入居者のタイプも千差万別です。よく比較、検討することが必要です。
 「賃貸住宅を選ぶ時に勧めているのは、バリアフリーはもちろん、体調を崩した時に助けてくれる人がいること。まだ元気で外出を楽しみにしている人なら、交通の便がいい所がいい。しかし、食事などの生活管理ができない人は有料老人ホームなどのサービス付き住宅がいいでしょう」と池田さんは言います。
 高齢者住宅財団のホームページで、全国の賃貸住宅を探すことができます。
 主な問い合わせ先
 「シニアライフ情報センター」
 03・5350・8491、http://www.senior-life.org/
 「タムラプランニング&オペレーティング」
 03・3292・1107、http://www.tamurakikaku.co.jp/
 「高齢者住宅財団」
 0120・602・708、http://www.koujuuzai.or.jp/
 「ココファンレイクヒルズ」
 http://www.cocofump.co.jp/
 「ナラワ」
 http://www.100-wlg.net/
(2006年3月13日 読売新聞)

有料老人ホーム連載4:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
賃貸、分譲の類例も
気軽な住み替え実現
共有のスペースにあるマシンでペダルこぎ運動に汗を流す石川さん(左)=サンリスタ守口で
 24時間の見守りや食事サービスなどが付いた高齢者向けの賃貸住宅や分譲マンションが増えている。有料老人ホームによく似たサービスを提供する新しい老後の住まいの選択肢だ。どんな住まいなのだろうか。(森川明義)
 大阪府守口市の「サンリスタ守口」。パナホーム(本社・大阪府豊中市)が2003年6月に開設した高齢者専用の賃貸住宅だ。5階建てで、41平方メートルの部屋が計50室ある。入居できるのは、60歳以上で自立している人。1階にはフロントがあり、24時間態勢で入居者のニーズに応えている。
 昨年5月に入居した石川基子さん(65)はここに入る前、幾つか有料老人ホームも見学した。だが、「入居時に何千万円もかかるホームはとても無理」。また、「部屋が狭かったり好きな時に食事ができなかったり」で、気に入るところがなかった。
 その点、賃貸方式のここなら多額の一時金は要らないし、気軽に住み替えることもできる。「サンリスタ守口」の場合、利用料は家賃とスタッフの経費である「サポートサービス費」をあわせて月14~16万円。共有スペースの利用料として一時金(5年分)192万6000円が必要なものの、途中退去の場合は一定金額(54万円)を除き、居住年数に応じて返ってくる。
 介護サービスは付かないが、外部の訪問介護サービスなどを利用できる。館長の稲垣隆弘さんは、「体操など元気メニューの提供に力を入れており、安否確認はもちろん、イベント開催も心がけている」と話す。

 「将来、介護が必要になった時のことは心配だが、今は賃貸という選択肢に満足しています」と石川さんは話す。
 高齢者向けの賃貸住宅については、国も昨年から普及に乗り出した。老夫婦や独り暮らし世帯向けの賃貸住宅で、都道府県に登録したものを「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」と名付けて制度化、生活に不安のある高齢者の早めの住み替えを促している。ただし、登録数はまだ少なく、「サンリスタ守口」も現在、登録に向け準備中だ。
 同朋大学の伊東真理子助教授は、「住み替えの簡単さが賃貸の利点。ただし長く住み続けるには、地域の福祉サービスの充実が課題となる」と指摘する。
 賃貸だけではない。最近は、分譲型の高齢者向けマンションも増えている。「プレサンスコーポレーション」(大阪市)が展開する「エイジングコート」シリーズ。神戸市三宮の物件は80戸が売り出しから4か月で完売、堺市堺東の物件も89戸中69戸が既に売れている。
 フロントにスタッフが常駐し、専用食堂や大浴場などがある。建物内に介護事業者や診療所がテナントで入っているのも特徴だ。
 堺東の場合、36~63平方メートルで、価格は1900万円~3800万円、管理費は月3万3000円~4万8000円。担当者は、「一般のマンションより2、3割高いが、財産として残せるのが分譲の魅力」と話している。
高齢者専用賃貸住宅 昨年12月に開始された登録制度。高齢者の入居を拒否しない「高齢者円滑入居賃貸住宅」の一種で、設備などの基本情報などを登録する。介護サービスを提供している所もある。面積要件などにより、有料ホームの届け出が必要なものもある。登録情報は高齢者住宅財団のホームページ(http://www.koujuuzai.or.jp)を参照。
(2006年6月14日 読売新聞)

雄郎老人ホーム連載3:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
「住宅型」とは?
見守られ「悠々自適」
午後のひととき、スタッフと談笑する長浜さん夫妻(中央)と志村さん(左から2人目)(ライフハウス緑橋2で)
 有料老人ホームの中には、介護サービスが付かないタイプもある。訪問介護など外部の在宅サービスを利用する「住宅型」もその一つだ。住宅型の暮らしぶりを見た。(森川明義)
 大阪市東成区の「ライフハウス緑橋2」。街なかで地下鉄駅にも近く、大阪の中心、梅田まで30分足らずで行ける。
 40平方メートル弱の1LDKと、50~60平方メートルの2LDKタイプがあり、入居一時金は1810万円~2700万円。月額管理費は7万3500円~11万5500円で、別に食事、家事援助サービス(掃除や買い物代行)も有料で提供している。
 計37室に44人が暮らしており、平均年齢は77・23歳。入居時自立が原則だが、開設から5年がたち、現在、9人が介護保険の認定を受けている。
 住宅型では、自宅の場合と同様、自分でケアマネジャーを見つけ、介護サービスを外部の事業者から購入する必要がある。週3回、掃除や買い物、入浴介助サービスを受けているA子さん(82)も、ケアマネの所在情報はホームから得たものの、自分で事業者と個別に契約を結んだ。
 ただし、重度化して在宅サービスだけでは生活が困難になった場合は、住み替えが必要になる。ハウス長の河井文枝さんは、「ここの場合は住み替えが保障されているが、このまま住み続けたい人の介護をどうするかは、我々の課題でもある」と話す。
元気なうちに

 もっとも、高齢者全員が要介護状態になるわけではない。住宅型の魅力はむしろ、「食事などの生活サービスがある点と、元気なうちに入居して生活を楽しめる点」(高齢者住宅情報センター大阪の米沢なな子さん)にあるといわれる。
 分譲マンションを売って5年前に入居した長浜糺(ただし)さん(69)と妻の由里子さん(68)は、子供がいないため、早めの住み替えを実現した。「24時間の見守りがあり安心感があるが、老人ホームらしくない。普通の暮らしが楽しめるのがここの良さ」と話す。
 一人暮らしの志村允(みつ)子さん(77)も、工芸盆栽の教室を開くなど、充実した毎日を送っている。
介護充実型も
 一方、最近は、重度化した場合にも対応できるよう介護の充実をうたう住宅型も登場してきた。
 兵庫県淡路市にある「ナーブ」。福祉機器の開発、コンサルタントをしている春山満さんの発案で、1階に訪問介護事業所が入っている。認知症にも対応し、在宅の支給限度額を超えた場合は、月々の管理費の中でホームの職員がサービスを提供する。入居時にかかる費用は400万円、月額利用料は家賃、管理費、食費を含め20万~30万円。自立の人は約90人中1割で、要介護度の平均は「3」近い。
 一見、介護付きのようだが、介護サービスは1階の事業所以外も利用できる。春山さんは、「住宅型は『生活の場』。教養、娯楽イベントを充実させる一方、ここではみとりも視野に入れている」と話す。
 住宅型は介護付きに比べ数が少なく、特に都市部でサラリーマン層でも一時金を払える物件が少ない。住宅型といえども介護をどうするかも今後の課題といえそうだ。
有料老人ホームの類型
 「介護付き」は、介護保険で「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているホームで、全体の8割以上を占める。ほかに「住宅型」、介護が必要になると退去しなければならない「健康型」がある。介護保険財政の観点から「介護付き」の新規参入を認めない市町村も多く、今後は住宅型の増加も予想される。
(2006年6月13日 読売新聞)

有料老人ホーム連載2:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
「高価格」での暮らしは?
広い空間 介護充実
「七彩の街」の一般居室。24時間介護が必要になると介護居室に移るが、水野順一ハウス長は「なるべく長く一般居室で暮らし続けてもらえるよう、努力しています」と話す(埼玉県ふじみ野市で)
 低価格の有料老人ホームが増える一方、入居一時金に数千万円を必要とするホームも多い。「人生最後の高い買い物」ともいわれるホームでは、どのような生活と安心が得られるのだろうか。(小山孝)
 広さ50平方メートルの1LDKの部屋には、緊急通報装置がある以外は使いなれた家具が並び、バルコニーには洗濯物がたなびく。
 埼玉県ふじみ野市にある有料老人ホーム「ライフ&シニアハウス川越南七彩の街」で暮らすAさん夫婦(69歳と68歳)の部屋は、老人ホームというより、分譲マンションのようだ。
 昨年、同県越谷市内の一戸建てから転居した。子どもがなく、会社経営を数年前に後進に譲ったのを機に、「介護が必要になってからでは遅い」と住み替えを決断した。自宅を売って約3500万円の入居一時金に充て、月約20万円の食費や管理費などは年金で賄う。
 妻は、「家具の8割は処分しなければなりませんでした」とぼやくものの、「いつもだれかがいる安心感があります」と話す。
 入居者同士のサークル活動も盛ん。多目的ホールでは近隣の住民も招いた料理教室が開かれるなど、生活を楽しむ要素も多い。
 今春、関西から移り住んだBさん夫婦(85歳と82歳)にとっての魅力は、1日3食、複数のメニューが選べる食事サービスだ。「この年になると食事の準備や片づけ、戸建ての維持管理は大変。ここなら何かあっても安心」と夫は言う。
 生活科学運営(本社・東京)が昨年開設したこのホームには、元気な時から入れる一般居室(32~98平方メートル)が60室、常時介護が必要な人のための介護居室(21~23平方メートル)が32室ある。国基準より手厚い職員配置(要介護者2人に対し1人)をしているため、ホームから介護を受ける場合、月4万2000円の上乗せ金が必要だ。

 有料ホームの情報提供・相談を行っている「高齢者住宅情報センター」(東京)の山田礼子室長によると、元気なうちに入居して必要に応じて介護を受けるタイプは、居室や共用部分で一定の広さが必要なため、一時金は、最低でも2000万円台からのところが多い。一方、主に要介護者を対象にしたホームでは低価格化が進むが、そうしたホームでも、高額な入居一時金を必要とする所もある。
 東京海上日動サミュエル(横浜市)が一昨年、横浜市青葉区に開設した「ヒルデモアこどもの国」(54室)もその一つ。一時金は2400万円、介護費用を含めた月々の費用は約30万円。ここの特徴は、認知症ケアに力を入れ、家庭的な環境のもとで、少人数ごとの介護を実践していることだ。介護職員も、重度者には1対1で対応する。また、散歩ができる広々とした日本庭園があり、館内は木目調で統一するなど、雰囲気作りにも費用をかけている。
 認知症の母親(72)が入居している女性(45)は、「低価格ホームも見学したが手狭さが気になった。ここは職員の多さが気に入っている」と言う。
 入居金は共用部分の広さなどで大きく変わってくる。「高額だからといって必ずしもサービスがいいわけではないので注意が必要」と山田室長は話している。
入居一時金
 有料老人ホームに入居する際、居室や共用部分を利用するために支払う対価の総称。家賃の前払いなど、ホームによって位置付けや額が異なる。4月の老人福祉法改正で、同月以降に新設されるホームに最高500万円の一時金保全の義務が課せられた。
(2006年6月7日 読売新聞)

有料老人ホーム連載1:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
「低価格」急増
入居金ゼロも登場
食堂で入居者や職員と談笑する落合さん(右から2番目)。「いろいろな人がいて、話題が豊富で楽しいですよ」(東京・小平市の「アミーユレジデンス新小平」で)
 介護保険導入後、急増し、多様化が進む有料老人ホーム。かつては数千万円もする入居一時金が一般的で、庶民には高根の花だったが、低価格化が進み、「ついのすみか」として有力な選択肢になってきた。有料ホームの現状と、選択の心得をお伝えする。(林真奈美)
 JR新小平駅から徒歩5分。住宅街にある新築マンション風の3階建ての建物が、今年5月に開設した有料老人ホーム「アミーユレジデンス新小平」(東京・小平市)だ。介護保険で「要支援」「要介護」と認定された人向けで、51室すべてが個室。1階と3階の食堂で、入居者たちがくつろぐ。
 ここのウリは、入居一時金が要らない点。従来、有料ホームは、終身利用権を得るために多額の一時金を入居時に求められることが多かった。これに対し、「新小平」を運営するメッセージ(本社・岡山市)は、数年前から一時金50万円前後のホームを全国展開、さらに今年度以降の開設分は「入居金ゼロ」に踏み切った。「新小平」の月額利用料は食費を含めて18万円台で、原則として終身利用できる。
 個室の広さは23・6平方メートル。入り口寄りに風呂、トイレ、洗面、ミニキッチン、洗濯機置き場があり、引き戸を隔てて7畳弱の居間がある。介護職員は満室時で入居者2・5人に対し1人の割合。特別養護老人ホームの3人対1人より手厚い。

 独り暮らしが不安で入居した「要介護1」の落合ゆきさん(88)は、「年金が少なく、何千万円もかかるホームは無理。ここは価格も魅力的だし、街なかで便が良く、部屋にお風呂もあって、自分のペースで暮らせます」と満足そうだ。
 低価格は土地や建物を自社所有せず賃借にし、設備や内装を簡素にして初期費用を圧縮することで実現。広告宣伝も地元でのビラ配布のみとし、食事も外部の集中調理方式とした。「大浴場はないが、希望者は近所の銭湯に連れて行く。ホームは第二の自宅。ホテルのような豪華さより、以前の生活の再現を重視している」と、中島禎孝・経営企画室長は説明する。
 
要介護者向け中心
 ベネッセスタイルケア(東京・渋谷区)は、入居金なしを選べるホームを展開。「まどか本八幡」(千葉県市川市)では、入居金なしだと毎月の負担が21万6000円、入居金350万円を払うと毎月17万4300円。家庭的な雰囲気が特徴だ。同社の入居金数千万円のホームとの違いは、「立地、建物や内装、食事や看護師配置など」(経営推進本部)という。
 入居金が安いと気軽に入退去でき、特養の待機者にも使い勝手がいい。
 ただし、入居金が数百万円以下のホームは、要介護者を基本に設計されたものが中心。個室が13平方メートル程度の狭い所もある。入居者の大半は特養に入れるほど重度ではないが、独り暮らしや家族介護は困難な人たちだ。健康な人が悠々自適の生活を期待するのは無理がある。また、入居相談などを行う「タムラプランニング&オペレーティング」の田村明孝社長は、「介護の質にバラつきがあり、十分な見極めが必要」と指摘している。

有料老人ホームの本:読売新聞引用

『やっぱり「終のすみか」は有料老人ホーム』
滝上宗次郎
出版社:講談社
発行:2006年6月
ISBN:4062824043
価格:¥1680 (本体¥1600+税)

入居先選びに冷静な助言
 著者の滝上宗次郎氏は有料老人ホームの経営者である。その経営者の手になる本であり、しかもタイトルからして、きっと有料老人ホームの良いことばかり書いてあるに違いないと思われるかもしれないが、そうではない。きわめて客観的で、ときに辛口に書かれた本だ。
 入居時に多額の一時金を支払って、人生の最後を過ごすための家賃を前払いするのが有料老人ホームである。しかしそのサービスの内容について誇大広告が指摘されるほど不透明な部分も大きい。従ってそれは人生で最も大切な買い物であると同時に、もっとも危険の大きな買い物にもなる。だからこそ多くの有料老人ホームを、まだそれを冷静に見られる若いときから数多く見学しておくべきだ、と著者はいう。
 その際、ホームの経営理念は「廊下の幅で測ってください。全然、お金にはならないところですが、廊下の幅が広ければ職員は働きやすいし、いい介護ができるのです」。また「良心的ではないホームには良心的な職員はまずいられません」から、職員の定着率を入居者に聞いてみると良い。さらに「有料老人ホームの善し悪しは入居して一~二ヵ月しないとわからない」のも事実であり、そこで何よりも大切なのが、契約してから90日以内の解約であれば入居者にほとんど損害なく解約できる「解約特例」がついているかどうかだ。などと助言は明快で具体的だ。
 著者が、「やっぱり終のすみかは有料老人ホーム」というのは、将来多くの人がそうせざるをえなくなる、という認識からだ。高齢化、長寿化にともなって要介護人口はますます増えていくが、そうした人たちは早晩病院にはいられなくなり、かといって長期間の在宅介護は家族の大きな負担となる。そこで家族に負担をかけず質の高い老後を送ろうと思えば有料老人ホームがきわめて重要な選択肢となるというわけだ。その際に大切な選択眼を、プロの立場から与えてくれる本である。
 ◇たきうえ・そうじろう=1952年、東京生まれ。有料老人ホーム「グリーン東京」社長。
講談社1600円
評・清家 篤 (慶応義塾大学教授)
(2006年9月19日 読売新聞)

木曜日, 2月 16, 2006

読売新聞記事からー嚥下障害の話

嚥下機能低下 高齢者の肺炎原因
「食事中むせる」要注意
 高齢者の命を奪いかねない恐ろしい肺炎。インフルエンザなどから発症するケースと共に、高齢者でよく見られるのが、食物や水分を飲み込む「嚥下(えんげ)機能」の低下から起こるケースだ。高齢者の肺炎の主な原因と考えられるこの「嚥下性肺炎」を防ぐには、機能低下の早期発見が欠かせない。(佐藤光展)
 私たちは通常、水分や食物を飲み込む動作を無意識に行っている。しかしこの時、舌やのどなどに意識を巡らすと、実に複雑な動きをしているのが分かる。
 口の中でかみ終えた食物は、舌の動きで奥に押し込まれる。すると、口の奥の軟口蓋(なんこうがい)と呼ばれる部分が鼻腔(びくう)につながる穴をふさぎ、さらに肺につながる気管が喉頭蓋(こうとうがい)で蓋(ふた)をされ、食道の入り口が開く。
 この一連の動きがスムーズに行われることで、水や食物は胃に向かう。もし、これらの動きにかかわる神経や筋肉が障害を受けると、口の中の水や食物、唾液(だえき)、あるいは胃や食道から逆流してきたものが気管に入る「誤嚥(ごえん)」を起こしてしまうことがある。
 嚥下機能の低下は、まず次のような症状として表れることが多い。
 〈1〉食事中によくむせる。 〈2〉せきが多く出る。 〈3〉唾液が飲み込みにくい。 〈4〉のどがごろごろ鳴る。
 食事中にむせる反応(せき反射)は、誤って気管に入った異物を外に出すための正常反応ともいえる。しかし、機能低下がさらに進むと、このような反応が出にくくなり、就寝中に唾液が気管から肺へと流れ込む「不顕性誤嚥」を起こしてしまう。
 口の中には、黄色ブドウ球菌や緑のう菌、歯周病菌など、さまざまな菌がいる。これらの菌は口の中にすみついているだけで、健康であれば通常、肺炎の原因になることはない。だが、嚥下機能の低下で、多量の菌が唾液と共に肺に流れ込み、さらに持病による免疫力の低下などが加わると、肺炎を発症してしまう。
◇     ◇
 ふだん健康に暮らしている高齢者では、嚥下機能の低下は自覚しにくい場合もあるが、自宅で簡単に確認できる方法がある=イラスト。「水飲み試験」では、10ミリ・リットルの水を飲み終わるまでの時間や、むせの有無などで判定できる。これに、30秒間に可能な唾液の飲み込み回数をみる「反復唾液嚥下試験」を組み合わせると、より正確に機能の状態を知ることができる。
 機能の低下が疑われる場合は、まず耳鼻咽喉科を受診し、のどの炎症や腫瘍(しゅよう)などの病気がないかを確認することが大切だ。
 そこで病気が見つからなくても、安心はできない。細かな脳血管の詰まりが、嚥下機能の低下につながっている可能性もあり、神経内科で脳のMRI検査を受けることが勧められる。
 肺炎の治療にあたる横浜市立大病院呼吸器内科部長の金子猛さんは「嚥下性肺炎は通常の肺炎より重症化しやすく、いったん治っても繰り返すことが多い。高齢者の肺炎は、嚥下性肺炎の可能性があることを念頭に置き、診断と治療にあたることが重要」と話す。
 嚥下性肺炎を繰り返す場合、せき反射を増やす「ACE阻害剤」を服用し、嚥下機能を改善させる治療も試みられている。
 しかし、たとえ誤嚥を起こしたとしても、口の中の菌量を減らしておけば、肺炎にはつながりにくい。歯周病などの歯科治療と日々の歯磨きで、口の中を清潔に保つことが、怖い肺炎を遠ざける第一歩といえそうだ。
自宅で簡単チェック
水飲み試験

◇方法
 〈1〉コップに水10ミリ・リットルを入れる。 〈2〉いつもと同じように水を飲む(1回で飲めない場合は2回以上に分けてもよい)。 〈3〉この時、飲み終わるまでの時間を測定。むせの有無をみる。
◇判定
正常 10秒以内に、むせることなく飲むことができる。
異常の疑い むせることなく飲めるが、10秒以上かかる。または、むせることはないが、2回以上に分けないと飲めない。
異常 1回、あるいは2回に分けて飲んでもむせることがある。または、むせることがしばしばで、全量飲むことが困難。
反復唾液嚥下試験

◇方法
 〈1〉口の中を唾液で湿らせ、飲み込み動作を行う。唾液が出にくく、口の中が乾いている時は、水で口をすすいでから行ってもよい。 〈2〉この時、のどの隆起(のど仏)に指をあて、動きを見る。のどが「ごっくん」と動く正常な嚥下では、隆起が指よりも上に移動し、もとに戻る。この回数を記録する。 〈3〉30秒間で何回、飲み下せるかを測る。
◇判定
異常 3回以下が異常と判定される。
(金子猛さん監修)
(2006年1月23日 読売新聞)

読売新聞記事からーパーソンドケア

人格尊重 認知症ケア…「パーソンセンタードケア」始まる
急がせない・無視しない・「もの扱い」しない
 認知症(痴呆(ちほう))ケアの世界に、新しい風が吹き始めた。パーソンセンタードケア(その人を中心にした介護)と呼ばれる考え方だ。イギリスで生まれ、欧米各国に広まった。日本でも導入が始まっている。(斎藤雄介)
 群馬県沼田市の老人保健施設「大誠苑(たいせいえん)」では2004年春、入居者が一斉に食事していた大食堂を2か所に分けた。少人数に分けることで職員の目が行き届き、ゆったりした雰囲気になった。
 パーソンセンタードケアの考えに基づく「認知症介護マッピング(その人の状態の地図を作るという意味)」という評価を受けた際、食事時のケアに問題が指摘されたためだ。
 入居者の口に食べ物が残っているのに、職員が空いた食器を下げたことが、「急がせた」と指摘された。また、職員が食器のふたを取って、食器カゴに投げ込んでいたことも、「不必要に大きな音を立てた。入居者の自尊心を傷つける可能性がある」。
 パーソンセンタードケアの考えでは、「急がせる」「できることをさせない」「無視する」「もの扱い」などの行為が認知症の人を傷つけていると考え、特に良くないこととして記録される。
 「がく然とした」と、施設長の田中志子(ゆきこ)さんはいう。「私たちのどこかに『この人たちはどうせわからない』という意識があったのだと思う。家庭でもレストランでも食器を投げたりしないのだから」
 職員は改善方法を話し合い、不必要な物音を立てず、走り回らずにケアをすることにした。静かに、ゆっくり食事ができるようになった。
 頻繁にナースコールを鳴らす女性が職員から無視されていたのも問題になった。「用もないのにナースコールを鳴らす困った人」というのが職員の意識だった。
 しかし、田中さんは、その女性が自力では排便が難しいことに注目した。「ナースコールで便意を訴えていたのを、職員が理解しなかったのではないか」と推測し、「最低、1日1回はトイレにすわる」などの改善を行った。その結果、トイレの不安が薄れ、訴えは減少した。
 パーソンセンタードケアは英国ブラッドフォード大学の故トム・キットウッド教授が提唱した。パーソンセンタードケアを実現するために開発された手段が「認知症介護マッピング」。訓練された評価者(マッパー)が、お年寄りの行動を5分ごとに6時間以上にわたって観察。その様子や職員のかかわりなどをもとに、お年寄りの状態を記録するのが大きな特徴だ。
 日本でのパーソンセンタードケア導入の窓口になっている認知症介護研究・研修大府センター(愛知県大府市)では03年度から研修を実施しており、すでに58人のマッパーを育てた。イギリスで研修を受けた日本人も10人以上いるという。
 「お年寄りの側から見ることで良いケアを考えるヒントを提示し、職員の応援をしたい」。大誠苑でマッピングを行った特定非営利活動法人「シルバー総合研究所」(東京)の桑野康一・主任研究員は話す。
 お年寄りの立場で考える 縛らない・薬使わない
 厚生労働省から委託され認知症の研究を行う「認知症介護研究・研修東京センター」の長谷川和夫センター長は、「パーソンセンタードケアとは、その人らしさ、人格を尊重するということ。認知症の人を、個人として、人間として見ることです」と言う。そのためには、医学的、身体的症状だけを見るのではなく、性格や趣味、ライフスタイル、個人の歴史などを知ってケアを行うことが大切だと話す。
 人はだれでも、なぐさめ、仲間、自分の役割などを求めている。「認知症の人もこうした欲求が満たされれば、落ち着いて居場所を見いだすことができます」
 認知症介護研究・研修大府センターでマッピングの導入に当たっている水野裕・非常勤研究員は「認知症介護マッピングは認知症の人の側に立ってケアを考えるためのきっかけになり、パーソンセンタードケア導入の手がかりになる」と説明する。
 水野さんが老年精神科部長を務める一宮市立市民病院今伊勢分院(愛知県)でも、パーソンセンタードケアの理念に基づいて「縛らない、薬を使わない」ケアを実現してきた。
 他の施設や病院で縛られていたという患者が来ても、自由にして様子を見ると落ち着きを取り戻すことは多い。
 「認知症は医学的には改善しないことが多い。しかし、その人らしさを大事にすることを考えれば工夫のしがいがある。職員のアイデアも出てくる」と話す。
 [etc・えとせとら] 人間関係 取り戻す
 パーソンセンタードケア関連の本が昨年、日本で相次いで出版され、注目されている。
 家族介護者やボランティア向けに実践的に書かれた「認知症の介護のために知っておきたい大切なこと」と、理論を説明した「認知症のパーソンセンタードケア」は筒井書房(東京)の発行。また、実際のケア事例を集めた「パーソン・センタード・ケア」が「かもがわ出版」(京都市)から発売された。
 「認知症のパーソンセンタードケア」を翻訳した高橋誠一・東北福祉大教授は「認知症になると、何もわからない人と見なされ、人間関係を失ってしまう。周囲との関係を取り戻すことが必要だとキットウッド教授は考えた。具体的な方法論も書かれている」と説明する。
(2006年2月15日 読売新聞)

医学は科学ではないらしい

「 医学は科学ではない 」という本がある。米山公啓という医師の本である。
その書評を以下に引用する。



私たちは病気やケガのとき、医師からちゃんとした科学的根拠にもとづいた治療を受けていると思っている。だが必ずしもそうではないらしい。
 たとえば患者に与える薬を選ぶとき、医師は「使いなれている」「製薬会社の営業マンにすすめられた」「値段が安い」「教授や上司の指示」といった、およそ科学的でない理由で決めることが多いという。だから、同じ高血圧でも医師によって薬は別々、もし医学が科学的に完成されているなら、処方される薬はどんな医師でも同じであるはずだ。
 医師で、かつて医大の助教授でもあった著者は、医学は科学的な根拠に基づき体系的に構築された学問ではない、という。物理学や化学では、ある理論に基づきどこかの実験室で実証されたことは、理論が正しければ世界中どこでも再現できる。医学にはそういった普遍性、法則性がない。対象である人間が、一人ひとり皆違うからだ。つまり、医学は常に高い精度で同じ結果を出す科学ではないのだ。
 加えて実際の医療は、科学的でない多くの制約の中で行われている。大学病院の若い医師は、医局や教授の意見を無視してまで自分が正しい治療を行うことは難しい。開業医でも学会や医師会の方針を無視できないし、病院経営という経済的足かせもある。医療の環境は、技術も制度もまだまだ科学というには程遠い。
 それでも近代医学は解剖学、病理学、組織学などの研究を踏まえ、診断や治療の科学的根拠を求め続けてきた。いくつかの疾患については統計学的疫学を基に、客観的な治療方法の基準もつくられている。しかし、人間の持つ遺伝子はみんな違う。病気は、人間の体と病原菌やがん細胞などとの相互関係によって起こる。だとすれば、平均値を基にした医療では、それぞれが違う患者の身体的個性に対応できない。遺伝子や生活習慣が違う人に同じ薬を同じ量だけ押し付けて、それがデータに基づく科学的方法と錯覚しているのが近代医学だ。
 何年も患者に接してきた医師は、臨床の現場ではすべてを科学で解決できないことを知っている。あいまいで複雑な人間の体は、データだけではとらえきれない。プラシーボ(偽薬)は、まったく薬効のないはずのものが薬効があるように人体に作用することだが、効果があるということは体の中の細胞や体内物質が変化しているということである。実際にもプラシーボで脳内に麻薬様物質が分泌され、痛みが軽減していることが観察されている。つまり人間の体は、考えるだけで薬様物質を生みだすことさえできるのだ。近代医学の立場では説明できなくても、病気が治るのであればこれも立派な治療といえる。
 遺伝子工学の急激な発展や電子工学を利用した精密な検査機器の開発で、人体データは細胞、遺伝子レベルまで網羅できるようになった。しかし、それで患者を客観的に把握し、人体の仕組みの本質がわかったと錯覚してはならない。患者の顔も見ないで電子カルテで病気を把握しようとする若い医師は、医学のある部分を見落としている。それでは、患者の個性を消してしまうということに気づいていない。
 実際の診療現場は、もっとあいまいでアナログ的なものなのである。医学には非科学的な部分が存在し、限界もある。あいまいさこそが医学の本質だということを理解し、西洋医学以外の存在も肯定する姿勢こそ医学には必要ではないだろうか。医学は科学ではないということに気がつけば、患者も医学に何をどこまで求めていいのかがわかる。新しい医療の方向はそこから見えてくるはず、と著者は提言している。
(松田 博市)

火曜日, 1月 31, 2006

2channel情報有料老人ホーム職員達の集い

171 :ななしのフクちゃん :2005/12/17(土) 12:13:33 ID:9LiUBTSA
161さんはもしかして、 ベストライフ系列の施設じゃないの?南浦和?
172 :ななしのフクちゃん :2005/12/23(金) 13:02:57 ID:1qapd5hv
ベストライフは低料金ですよ。ちなみに、ボーナスは査定で決まります.だいたいみんな1月分位で、泣けてきます.
173 :ななしのフクちゃん :2005/12/23(金) 16:04:47 ID:Pa9PqCE+
療養病院を有料老人ホームにする動きがあります。 となると病院で受けていた処置を少ない看護師がするのは不可能です。 そこでヘルパーが今後医療の担い手となることも十分予測つくのですが、 どのように勉強していったらいいんでしょう?
174 :ななしのフクちゃん :2005/12/23(金) 18:20:55 ID:wmXGptaS
遣り甲斐も業界特性も考慮せず、ただ生涯賃金だけを比較すると、規模が大きい企業に勤めるのがイイようです。 ■男性一般労働者の生涯賃金(引退まで退職金を含む1997年) 企業規模1000人以上(単位100万) 中卒 296.6 高卒 328.8 大卒 433.3 企業規模100-999人(単位100万) 中卒 247.7 高卒 269.2 大卒 363.1 企業規模10-99人(単位100万) 中卒 224.0 高卒 234.3 大卒 298.2 http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/documents/2-23.pdf
175 :ななしのフクちゃん :2005/12/27(火) 00:29:04 ID:Oir5MmhC
特養で働いて、有料にきました。 でも、あんまり変わらないよ。忙しさは。 ただ、自分の居た特養が「入居者をモノとして扱う」感じ だったのに対して、有料はそれがないだけ。 でも、コールが鳴れば走って行き、夜勤は仮眠も休憩もできないくらい 忙しい。記録が夜勤業務時間内に書ければまだいいほう。日によっては 残業してフラフラになりながら書いてる。 どこいっても同じだと思ってたけど、みんな有料の方がラク? だとしたら、その有料教えて!!!そっちにする!!!
176 :ななしのフクちゃん :2005/12/27(火) 23:37:38 ID:d/uPSVA4
ヘル2とって有料に採用されました。 まったくの未経験でも1カウントで一人で年寄り見る時間あり。 2000万もの入居金で未経験のスタッフ。 絶対自分の身内はいれましぇーん。
177 :ななしのフクちゃん :2005/12/28(水) 03:24:49 ID:cSQ+Sgay
“せらび”ってどうなの?
178 :ななしのフクちゃん :2005/12/28(水) 09:53:16 ID:qcH8cBd3
>175私も特養~有料。 特養は、コールできるような人いないので、見守りが大変もちろん「もの扱い」。 今の有料は、注文の多い人がいて、やたら時間かかるし介護度が重い人も増えてる。 頻繁コール&見守り。 これから、もっと重度者増えそう。
179 :ヘルパー:2006/01/02(月) 00:51:59 ID:cyUeFy3H
有料って、入居率だから、だれでも入居居させるから、あとが大変1~2年たつと、寝たきり率もあがるし。。コール頻回&へんな入居者も多いし、とにかく大変です
180 :ななしのフクちゃん :2006/01/18(水) 02:32:03 ID:Xmf/Q5BJ
経営が成り立つボーダーラインって 定員何人くらいなんでしょうか?
181 :ななしのフクちゃん :2006/01/19(木) 10:06:40 ID:BrnXIRhL
新規開設の脱サラ所長です。現場の職員さんは何を期待・要望しますか? ちなみにオーナーはドケチ金儲け風です。
182 :ななしのフクちゃん :2006/01/25(水) 12:17:45 ID:Sd6a6nM/
母がサンシティにいて、三、四年前にアルツハイマーと診断されていました。 昨年は、介護3でケアのほうでお世話になっていました。昨年は歩けていたのに、 半年ぶりに行ったら、車椅子で、体はがちがち、食事も手が震えて三分の一くらいしか食べられず、 嚥下障害っぽくてびっくりしました。一度寝かされたら、起き上がることもできず、寝たきりです。昨年3ヶ月病院に入院し、薬を調整したとのことです。 文句を言って、病院にもいき、飲んでいる薬を減らしてもらったら、かなりよくなりました。 しかし、一緒にサンシティにいる父が、もう口を出すなと私に言ってきました。 また、薬漬けにされてしまったら、死を待つのみという感じです。 サンシティの評判を教えてください。
183 :ななしのフクちゃん :2006/01/25(水) 14:51:44 ID:JJmj9xnt
半年も面会に行ってなかったのもどうだか・・ 心配なら、頻繁に面会に行って状況つかんでなきゃね。
184 :ななしのフクちゃん :2006/01/25(水) 18:51:47 ID:6dIDAcTR
ぜんぜん面会にも行かなかった家族に限って入居者に何かあると うるさく言うんだよな
185 :ななしのフクちゃん :2006/01/25(水) 22:50:51 ID:9VlUg48F
>>175 うちの場合 残業時間数だけで行けば、社員で月平均8~10時間位 時給職員だと殆どゼロに近いよ オープンしたばっかだからかな?自立度高いし 現在入居率は80%超えたところ。
186 :ななしのフクちゃん :2006/01/27(金) 00:40:33 ID:S8Akp+XX
家の近くに、「アライブ目白」っていう 有料老人ホームがあるんだけど、どうですか?
187 :ななしのフクちゃん :2006/01/29(日) 23:17:54 ID:yCnJNv+z
>>182 いろいろ要望を言ってみてはどうですか?1ヶ月に1回近況報告や写真を送ってもらうとか。どのくらい歩けてたのかはわかりませんが、独歩→車椅子ってのは結構大変なことですからね。なかなか面会にも行けない理由だってあるかもしれないのはわかります。
188 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 00:51:03 ID:xlePJ0oF
>>187 安心していたので、行かなかっただけで、これからは、毎月一回は行こうと思っています。 なにしろ、デパケン、グラマリール、シンメトレル、リスパダールと、抗精神薬を飲まされていました。 減らしてもらうために、資料を持って、行きました。すると、医局長と言う人が、途中から入ってきて、 話に加わり、リスパダールを減らすことにしてくれました。すると、体の動きがかなりよくなり、 食事も9割くらい食べられるようになりました。 ケアのところにいる人は、みな車椅子です。5月に行ったとき、母は少し前かがみですが、 ちゃんと歩いていました。母だけ、元気な感じでしたが、今は、母も車椅子の仲間入りしてしまいました。 私がいくと、
189 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 03:04:22 ID:bL/hrRD3
薬物使って、立たせないつもりかな。
190 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 11:51:09 ID:wdPpDmtL
>>188 医局長が出てきたということは病院の話ですよね? 施設の問題ではない気がします…
191 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 15:48:03 ID:cSvAoejm
小さな病院で、薬を減らす交渉に行ったときは、私一人だったのですが、 母の診察をして薬を減らすというとき、施設の人が付き添いました。そして、 パーキンソン症状があるために、薬を減らしたのですが、 施設の人に病院のソーシャルワーカーが説明していました。 施設の人に、私が「レベル5のパーキンソン症状なんですよ、ひどいですよね」といったら、 「まだ嚥下障害は起きてないからいいじゃないですか。ご飯は食べられるから」と、言いました。 ご飯もまったく食べられない状態にまでするつもりかしらと、一瞬ぞっとしました。 その後、また薬を増量されたら、どうしようって思います。 普通、老人施設って、問題行動をしている老人に、施設の人が、声をかけるっていうイメージですが、 この施設にはいった人は、問題行動をしたくてもできない状態。車椅子に座って、彫像のように、 なっています。
192 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 15:59:07 ID:YMSdgUCa
引き取って家で見たら?>191 中途半端に動き回る老人は、転倒リスク、訴訟リスクが大きいから、 文句があるなら引き取って欲しいというのが施設の本音。
193 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 17:20:35 ID:cSvAoejm
そうなんですか。 私には、別のお客様に手を出すという理由、病院には、奇声を上げるという理由だと聞きました。 パーキンソン症状の軽い段階では、転倒しやすいらしいですね。 自分で起き上がることもできず、トイレも二人がかりになっている母の面倒を見るのは、 プロの業が必要。私には不可能です。元の体に戻してくれるなら、考えてもいいけど。
194 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 20:54:16 ID:iU6wu91q
>>193 それは都合良すぎじゃない?
195 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 23:23:56 ID:VySVBI9L
文句のある人は 家族の方が引き取ってください。 私達の半分も苦労していないくせに、 ぐずぐずいわないで。
196 :ななしのフクちゃん :2006/01/30(月) 23:37:36 ID:IZ25Zzfm
あなたが納得いかないと思ったのなら、別の所を探すか、自分で納得いく介護をするしかないと思います。 施設側に要求しても、改善されるには時間もかかると思います。 いろんな家族がいて、理不尽なことを言う家族も多いのは確かです。
197 :ななしのフクちゃん :2006/01/31(火) 01:31:12 ID:RgQp+SkP
施設側の改善を願うのは、時間の無駄。 即座に退去せよ。

木曜日, 1月 26, 2006

2channel情報追加の追加

419 :ななしのフクちゃん :2005/10/08(土) 02:53:28 ID:k6T4U1ZO
有料老人ホームってどこもお風呂はマンツーマンでしょうか? 週に何回かは散歩ある? 昔アミーユっていう有料に勤めてたんだけど、他の所は知らなくて
420 :ななしのフクちゃん :2005/10/08(土) 11:42:25 ID:MVLmki7d
>>419 そんなことない。 大浴場のある有料もありますし、一概にはマンツーマンと言えない。 週に一回散歩の場所もあるし、一年で一回の場所もある。
421 :ななしのフクちゃん :2005/10/10(月) 12:11:09 ID:smHp42Ac
>>420 それだったら特養となんら変わらないんでは・・・
422 :ななしのフクちゃん :2005/10/11(火) 22:52:30 ID:xyja7AzX
>>421 はいその通りです。 特養より酷い有料もたくさんあります。 就職も入居も よ~く考えろ~♪お金は大事だぞ~♪
423 :ななしのフクちゃん :2005/10/11(火) 23:43:04 ID:iqmuv1xi
茨城県の某有料施設で火災事故があったけど有料て本当に安全なのか? 事故でも起こすと客足が落ちたりしないのか?
424 :ななしのフクちゃん :2005/10/12(水) 02:11:20 ID:LfimTNA/
>>423 安全なわけない。出火するような施設は危ないに決まっているさ 出火した施設って、高貴な方の親族が利用していたんだってね。
425 :ななしのフクちゃん :2005/10/12(水) 21:14:33 ID:FywjRu0p
世間の評判だけで安全だといい切れないのでは何を基準にすればよいのか?
426 :うぇる :2005/10/12(水) 21:37:19 ID:KKHzSVGM
前まで、有料老人ホームで働いていました。かなり危なかったですよ。
427 :ななしのフクちゃん :2005/10/13(木) 01:54:13 ID:lMFpoD5M
危ない有料老人ホームなど自然淘汰でいずれ消滅するだろう! まともな有料老人ホームはどこなんだい?
428 :ななしのフクちゃん :2005/10/14(金) 04:17:27 ID:/YHbk3Kg
>>424 エンぺラーにまつわるところだろ??? 高貴な方の親族もさぞ心配だったろうか!!でもシステムもレトロだったのか? 実情はわからない!!
429 :ななしのフクちゃん :2005/10/15(土) 16:52:52 ID:gNyeyxX/
ところで有料と普通の特養とかではどこが違うんだ??
430 :ななしのフクちゃん :2005/10/15(土) 23:33:43 ID:IOAIJTM7
>>429 簡単に書くと、建設費に補助金が出るのが特老。 自前で建設するのが有料。
431 :ななしのフクちゃん :2005/10/16(日) 03:11:10 ID:4h+ZpfSZ
>>430 サービス面では?
432 :ななしのフクちゃん :2005/10/16(日) 03:12:06 ID:mRZyfEby
>>430 それって表向きなんじゃないの? 実際は補助金出てるんじゃないの?
433 :ななしのフクちゃん :2005/10/16(日) 22:58:34 ID:tji3tGVf
>>431 その施設の運営に依存するから、特老>有料なんて 単純に比較は無理でつ。
434 :ななしのフクちゃん :2005/10/16(日) 22:59:28 ID:tji3tGVf
>>432 有料で補助金となると、福祉行政関連の補助金はないと思われ。
435 :ななしのフクちゃん :2005/10/17(月) 18:10:58 ID:BcKjj0we
どこの補助金だろうか?

2channnel情報追加

334 :ななしのフクちゃん :05/02/09 08:46:34 ID:TGAZJPIL
結局、社会的背景で特養待機者、病院から追い出されるものが 有料 ホームに流れ込むケースが増えている。ゆえに、有料ホームの入居 スタンスによるとなんでも引き入れると大変なことに・・・。 そういう有料ホームがあると、先日父の事で病院の相談員や行政の 相談員から聞いた。うわさは、ケアマネさんから行政の相談員までは 上がってきているとのことで、窓口でいろいろ聞きました。このスレに ある施設名もありました。でも、どうしようかです。じっくり営業員さんの 言葉を気をつけながら見て考えます。
335 :ななしのフクちゃん :05/02/10 09:01:10 ID:yd28IoIm
>>334 大変なことに・・・って、どう大変になるの? 特養だって、有料だって、やってることは同じじゃないの??? よくわからないので、教えてー
336 :ななしのフクちゃん :05/02/27 11:28:23 ID:hujsCeji
やっぱりこれからは中流層以上ターゲットとした リタイアメントコミュニティみたいなのがはやるのかなぁ
337 :ななしのフクちゃん :05/03/07 05:47:06 ID:7drs7aa6
ベネッセ経営のアリア高井戸ってどうですか?? 相場と比べて高いの??
338 :ななしのフクちゃん :05/03/07 10:59:50 ID:WCOsCX51
>>336 そうなるだろうね
339 :ななしのフクちゃん :05/03/09 23:10:50 ID:edeM0ZAO
骨までしゃぶります 付属病気製造工場
340 :ななしのフクちゃん :05/03/10 23:46:36 ID:Dn0kvKe5
入れ物だけ立派 病気介護系はショボイ 弱ったら狼に食われる 注文の多い料理店だ

水曜日, 1月 25, 2006

病院の話

病院について、ケアワーカーT氏の説明も、腑に落ちないところがあった。
最初、母は聖マリのあと、近くの丹沢病院に通院していた。
そして、「丹沢病院の主治医の○○先生が、秦野○生病院にうつるということもあり、入院を前提として、秦野○生病院に移りました。そして、主治医が○井先生に代わり、次に仁○先生に代わりました」
というような話だった。主治医がそんなにころころ変わるのなら、別に秦野○生病院にかわらなくてもいいはずだ。
そんなのは、秦野○生病院へ移るための口実でしかないような感じだった。
秦野○生病院は、一月十二日には診察する医師が三名いた。しかし、お客というか、患者は、あまりいなかった。広い待合室は、がらがらだった。内科と精神科なのだが、最も多いときで五名くらいいただろうか。
そんな病院は、入院患者を集めるのに必死なのではないだろうか。もし、サ○シティが頼めば、なんだってやるって考えるのは、かんぐりすぎだろうか。

十二月二九日は病棟の方の相談室で待っていた。入院患者らしき若い男性が、家族二人と、屈強な看護助手のような男性に付き添われて、というか、腕を支えられて、病棟へ行くらしく、エレベーターに乗り込むところを見た。逃亡を取り押さえられたのだろうか?とか、いろいろ想像してしまったのだが。

父の部屋は、雑然としていて、健康器具や、健康食品でいっぱいだった。テーブルの上には、梅エキスのムメフラールのビン、たまねぎエキスのビンが並んでいた。それらは、血液さらさら食品のはずだ。青汁も箱単位で買い置きしてあった。
以前見たときはプロポリスを飲んでいた。プロポリスっていうと、確かかなり高価なはずだ。

サ○シティに入居したころ、両親は、サ○シティから団体で行く外国旅行に、よく出かけていた。私の知る限りでも、ヨーロッパ旅行、クルーザーで行く中国旅行、オーストラリア旅行。そして、デパートの展示即売会などもやるらしい。
大きな部屋を二部屋購入したという人の噂や、翻訳をやりながら入居している人という噂、高額納税者の噂などを聞いた。
お金持ちの人がいっぱい入っているところだとしたら、サ○シティで商売をやれば、儲かるに違いない。

父からの電話

父から電話が二回あった。
最初の電話は、「虎ノ門病院までわざわざ四、五時間もかけて連れて行ったら、死んでしまう。もし見てもらうなら、東海大に連れて行くから」という電話。
次の電話は、「病院に一切口を挟まないでくれ。連絡するな」というものだった。
サ○シティからの圧力か、父の意思かわからないが。

もし、圧力なら、これはただごとではないと、調べたら、2channelに若干書き込みがあった。


サ○シティ内の電話は、内線電話式になっている。サ○シティ側から携帯にかけると、以前は、めちゃくちゃな番号が表示されていた。今は、ケアワーカーがいるところの電話番号が、表示される。

薬を増量した理由について、病院は、奇声をあげるという理由で入院したといっていた。
ケアワーカーのT村氏は、私に、他のお客様に、手を上げるという理由だといっていた。
母の性格から言って、他人に手を上げるとは、考えにくいし、もしそんなことがあったなら、よほどの理由があるのだろうと思う。

2channel情報その5

359 :ななしのフクちゃん :2005/05/05(木) 13:00:58 ID:hpBSf9jc
相談です。 先日、サン○ティの有料老人ホームの面接に行ってきました。 確かに、みなさんが言うみたいに給料は安い!! 今後の有料老人ホームの将来性は、どうなんですかね? 家族からしてみれば、有料老人ホームを買う→入居→死後 その有料老人 ホームは、マンションと違って資産価値がないから、高いお金を出して 入居させない気もするのですが・・・
360 :ななしのフクちゃん :2005/05/06(金) 01:35:16 ID:SK77dQHq
>>359 介護付き、終身を謳っている所なら ある程度お金に余裕があり、かつ認知症他の理由で 面倒見きれない家族は手っ取り早く有料を選ぶから 何とも言い切れない。 うちはその上精神科にも営業が回り、統合失調症の 老人にまで触手を伸ばしてるので現場は凄い事にな ってるよ! (集団生活が無理な方は入居を断るなんて契約書に 書いてあっても薬で抑えて無理やり入居させる) 業績は悪くないはずなのに、給料や賞与は低いのは 何故だ?って感じ。
361 :ななしのフクちゃん :2005/05/06(金) 01:44:56 ID:TSb0Vua7
>360 そうですよね。  余裕資金があるから、高額な有料ホームに入居させるんだし 資産価値なんて気にしないですよね。 募集は、営業(マンションの営業みたい?)と総務・人事でした。 有料老人ホームの将来性や給料面で検討中なんですよね。。。 仕事内容の割りにギャラは安いみたいだし・・・
362 :ななしのフクちゃん :2005/05/06(金) 02:03:42 ID:SK77dQHq
>>361 はっきり言えないけど、営業、総務、人事なんてアバウトな募集なら 考え直した方が無難かも・・。 結構今色んな所で介護付きで低価格の入居金で入居募集してるとこ 多いから、営業はきついよ! 入居後も家族から「契約時の条件と違う」なんてクレームは日常茶飯時 だし、現場の看護師、介護士の視線は痛いし給料は歩合制だから、入れて なんぼの世界だから調子のいいこともつい言っちゃうし・・。
363 :ななしのフクちゃん :2005/05/06(金) 02:13:07 ID:TSb0Vua7
>362 一応、営業と総務・人事の募集は分かれていました。 営業で16万前後(3ケ月研修期間) その後に、5万上がる事は 考えにくいし・・・ 総務・人事は、もう少し安かった・・・ 確かに、最近は色んな所で募集してますよね。 入居後のトラブルはありそうですね。 現場だと、看護師・介護士の方が意見力は強いんですか? この業界の将来性は、どう見ます?
364 :ななしのフクちゃん :2005/05/07(土) 00:11:41 ID:vJy/+9hS
>>363 何か資格はお持ちですか? それなりの知識や経験をもたなければ難しいと思います。 将来性について言えば、母体企業がしっかりしていれば大丈夫 だと思います。(そうでなければ何年後かに淘汰されていく) ただ営業と一口にいっても人間相手の上に営業成績も絡んできます から、精神的にはきついですよ!
365 :ななしのフクちゃん :2005/05/07(土) 00:50:41 ID:efkFL3jG
>364 資格がなく、面接後 採用には至りませんでした・・・ 相談に乗って頂きまして、ありがとうございました。


54 :ななしのフクちゃん :2005/05/05(木) 13:02:28 ID:hpBSf9jc
先日、サンシティの面接に行ってきたのですが、 業界内の評判はいかがですか?
55 :ななしのフクちゃん :2005/06/08(水) 06:55:33 ID:OTQE061t
一度入ったら生きて出られない下記

2channel情報その4

141 :名無しさん@1周年:02/05/01 23:57 ID:0zb/rzRU
サンシティだけなんでこんなに下ネタなの?
142 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/05/02 02:24 ID:kEQ69C5A
>>141 セクース大好き人間が多いからでは? 男も女もね。俺もあやかりたいもんだ。

145 :名無しさん@1周年:02/05/17 18:34 ID:NTGUYZHm
>> 悪辣施設サンシティをあげるスレでもつくろかな?
146 :名無しさん@1周年:02/05/17 18:57 ID:cd6fMbSV
>>145 自分で怒鳴って辞めたからといって、ここで憂さ晴らしするのはみっともないよ?

2channel情報その3

122 :名無しさん@1周年:02/04/19 19:38 ID:XKLjktEp
サンシティは本当にひどいらしいね!職員間の性風紀も乱れてるし まあ職員みんな兄弟になると言う点では パンフどおり本当にアットホームではあるが・・・・・
123 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/04/19 21:01 ID:XYPlivsR
>>122 なんか嫌なことあったのですか?
124 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/04/19 21:03 ID:XYPlivsR
>>122 職員全員穴兄弟ってのは絶対イヤです。 でもなんか美味しそうです・・。ハァハァ・・。 夜勤中とかヤッちゃたりするんですか?
125 :砂漠の薔薇:02/04/19 21:05 ID:3n1Ixulw
男性職員と竿姉妹という可能性も(ボソ) それもまたよし。
126 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/04/19 21:24 ID:XYPlivsR
俺もその中に入りたい・・。 入社しちゃだめ?大元はハーフセンチュリーモアだっけ?
127 :名無しさん@1周年:02/04/19 22:05 ID:XKLjktEp
>>124 と言うか、そのくらいの余禄がなきゃあの給料ではやってられないよ! また新しい子が来たんで男子全員、お互い牽制中 夏までには全員誰かが喰うからな・・・・・

2channnel情報その2

108 :名無しさん@1周年:02/04/09 04:09
>>104 働いてる人間の精神性は低いは、老人をもの扱いするは ハーフセンチュリーモアは老人を食い物にしてる!
109 :名無しさん@1周年:02/04/09 11:13
>>108 プ。粘着厨房。
110 :名無しさん@1周年:02/04/09 11:17
スレッド立てるようなネタでもないと思うが??
111 :名無しさん@1周年:02/04/09 16:34
>> サンシティ、、、 いちいち「ハイハイハイハイ」言うな!ハイは1回!! 本当教育がなってないよこの施設
112 :名無しさん@1周年:02/04/09 19:02
やっぱりダメなとこはダメなんだな。 ダメな施設はなにをやってもダメ。
113 :みみりん :02/04/09 19:16
熱海の中銀はやめとけ。 医務室の看護婦はレベル低いぞ。 嘱託医もじじーだし。 熱海は病気になっても病院がないに等しいから。 ホントに医療の過疎地帯です。 終生元気でいる自信があるなら別だが。
114 :とっとこハメ太郎 ◆.FsIEe7o :02/04/09 19:29
どこの施設もレベルが下がってきてるな。 即席2級ヘルパーとか、主事が増えすぎ。
115 :名無しさん@1周年:02/04/09 22:08
>>114 新卒介護福祉士も使えんぞぃ。
116 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/04/09 22:13
まぁ、初めは未経験だしある程度は経験は必要だがね~。 そういや、ヘルパー2級所持者ってトランスってやっちゃいけないのな。
117 :名無しさん@1周年:02/04/10 00:06
>>112 サンシティ・・・・ なにせ、老人のお世話を手抜きして 施設内恋愛に勤しんでるアボーン職員だらけだからな
118 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/04/10 00:19
サンシティネタはいいけどsageでいこうや。
119 :とっとこハメ太郎 ◆UDY9dFJs :02/04/10 14:33
>>117 >>111 なんか嫌なことでもあったのか?

2channel情報その1

68 :名無しさん@1周年 :02/04/03 01:00
>58 利用者が亡くなったのはあくまでも老衰です。寿命です。 サンシティグループは結構評判良く、有料老人ホーム好評ランキングでは堂々1位をいただきました。 特にサンシティ調布は新しく、また唯一の都会建設という事もあり、他の柏や町田よりも評判いいんですよ。 職員同士も殆どオープニングスタッフなのでわきあいあいと働いています。 職場恋愛も結構ありますが、かなりオープンで理解力に満ち溢れてます。 お分かりの通り私は調布に勤務しています。だからかばっているというわけではありません。 本当にいいホームです。それだけはぜひ分かっていただきたい! 確かに給料は安い!休みは10日だ!だからなんだ!
69 :砂漠の薔薇:02/04/03 01:02
職場恋愛はやだな。
70 :名無しさん@1周年:02/04/03 01:07
痴呆の場合、急速に衰えるのが早いから、痴呆の進行によっては早く死ぬ事もある。 痴呆ケア・レクに力いれてなくて、ただ集めてテレビみさせてる施設は 即効、ボケボケひどくなって、死ぬ。これ断言できる。 良い施設は、ケアが手厚くて死ぬ人も少ないから、空きも少なくて 何年も待機しないと入れない。
71 :68:02/04/03 01:25
自由恋愛なんだから別にいいじゃん。 ちなみに私もそうだし
72 :砂漠の薔薇:02/04/03 01:30
悪いとは言ってない。 オープンで理解に満ちあふれているというその言い草が溜まらなくインチキ臭くて嫌だ。

月曜日, 1月 23, 2006

サ○シティのケアにいたときのこと

母は、食事をほとんど終えていた。食事をしていたのは、もう一人いた。その人は、別のメニューのようだった。ケアをしている人に聞いてみた。メニューは四種類あって、アドバイスを受けながら本人が選ぶそうだ。そして、一人一人カロリー計算されて、食事がでてくるそうだ。
そして、その後、中央の詰め所というか、受付というか、いつもケアの人がいるケアセンターの前のテレビの周りに、車椅子に乗った母と二人の老婦人が集められて、私はソファに座って一緒にテレビを見ていた。時々、母と私が話す以外には、誰もしゃべらなかった。
鍵を持った老婦人が来て、目薬を差してもらっていた。そして、黒いハンドバックを持った老婦人が二回来た。彼女は、二度目にきたときは、「薬を飲ませましたか」と聞いていた。夫か、誰かがケアにいるのだろう。
電話がかかってきた。電話を受けた人は、「今、昼と夜をケアで召し上がっていらっしゃると。それで、人間関係でいやなことがあって、朝もケアで召し上がりたいということですね。大丈夫ですよ。あさってからおいでください。ただこちらは、朝は七時からです。その後もとっておきますので、どうぞおいでください」というようなことを、話していた。
そのときケアにいた一人の男性スタッフに電話を代わっていた。どうもその電話の主は、その男性ケアスタッフがお気に入りなのだろうか。
気がついてみると、エリーゼのためにのメロディが時々流れる。すると、スタッフがボタンを押して、音を止めて、どこかへ行く。これは、きっとナースコールなのだろう。かなり、頻繁に呼び出しがある。
私は、六時少し前から、八時半くらいまでいた。テレビで、シルミドの話を十時十分からBSで放送するという情報を見て、それを見に帰りたいと思った。母の部屋にいってしばらくたつと、母が眠くなってきたようなので、うがいと歯ブラシをした。水を結構飲んでいた。そして、寝かせるのを手伝ってもらいにいった。スタッフがなかなか見つからない。すみませんと声をかけながら、ぐるぐる探した。いくつもある部屋には、人が寝ているようだ。机のある場所で、みんなと食事をするのは十名くらいだが、それ以外にも大勢いるらしい。ちょっとのぞくと、ベッドに人が寝ている部屋がたくさんある。寝たきりなのだろうか。
「うーん、うーん」というかなり大きな声がする。いびきではない。寝言なのだろうか。それにしては、うーんしかいわない。
先ほどの男性スタッフがでてきてくれた。私が、「母を寝かせたいのですけど」というと、人を探しに行った。彼は新米でまだ一人ではできないのかもしれない。
しかし、彼は、ある部屋に入り、指示を受けたのか、彼が寝巻きを用意して、寝かせる準備をし始めた。男性スタッフが、オムツの交換をするのかなあと思いながら、一緒に行き、一緒に寝巻きに着替えさせた。「さっきうがいと歯磨きのとき水を飲んだんですけど、オムツはいいですよね」というと、オムツを少しはずして、端っこを確認すると、「はい大丈夫です」といいながら、寝かせた母のそばに立っていたので、まだ何かあると思い、「ではよろしくお願いします。ママ私は帰るからね、またね」と言った。母は、「私も帰る」と少し起き上がろうとした。「ママは、いいの。ここにいるんだから。ママのうちは売っちゃったでしょ。うちのマンションは狭いし、でも歩けるようになったら、つれて帰ってあげてもいいけど。○○ちゃん(孫)と一緒の○○のマンションに帰るの。またくるから」といって帰った。

ケアセンターのところには、いつも誰かいるのだが、誰もいなかった。後で考えてみると、さっきのナースコールや、うーんといううなり声のようなものを、思い出す。何か、あったのだろうか。父が、「どんどん人が死んでいる」と言っていた。看護婦さんは、少しいる。全員が看護婦さんではないようだ。血圧を測って回る人が看護婦さんらしい。
テレビの前にいるとき、うちの母以外の二人の老婦人の血圧を測っていた。母も血圧降下財剤を飲んでいるのに、血圧を測らないのだろうか。「うちの夫も高血圧で血圧降下剤を飲んでいるので、血圧を測ってくださいといわれて、このまえこれみたいな(手首用のもの)のを買ったんですけど。うちの母も血圧降下剤を飲んでいるので、どのくらいか、測ってみていただけませんか」「はい、いいですよ」
と測ってくれた。看護婦さんは、一度測って、もう一度測りなおした。手首で測るとき、心臓の高さに上げなきゃいけないはずなんだけど、テーブルの高さにおいて、測っていた。そして、二度目にはよく見ると、看護婦さんの指が、血圧測定器のそばの、親指の付け根の辺りをぎゅっと押していた。それは、どういうことなのだろうか。
母はもともと血圧が低かった。病院で高血圧になり、拘束したという説明だった。
しかし、病院の血圧の記録は、上が130くらいで、下が76くらいだった。「降圧剤で安定しています」と言っていた。測定の結果は、上が126、下が76だった。手首の高さを下げると、血圧が低く出るか高く出るか忘れたが、少し違って出てくるはずだったけど。

緊急事態ならば、医師も来るのだろうか。死亡のときは、医師が確認するはずだろう。そのとき、どこの病院の医師が来るのだろうか。

日曜日, 1月 22, 2006

今日病院での話

サ○シティの費用で虎ノ門病院まで介護タクシーという話は、やはりうますぎる話だった。今日行ったら、父だけでなく、一番上のケアワーカーという溝○氏がいた。
そして、その人が何も言わなかったが、ずっと一緒にいて、父も医者もその人物にかなり気を使っていた。介護タクシーの費用を出すといったのは、別のケアワーカーだったらしい。
ケアワーカーが介護のスーパーバイザー的な役割をしているのだが、T村女史だけでなく、何人もいるらしい。
そして、父も「秦野○生病院でいいじゃないか」みたいな言い方になっていて、私は、医者と父を相手に反論した。父は、もともと短期でかんしゃくもちなので、途中で、俺の話を聞けと怒り出したが、私は、持って行った資料なども広げながら、
「向精神薬については、使い方が定まっていなくて医師の間でもいろいろわかれていますよね。グラマリールについても少し足元があぶなくなるだけで、副作用だからとやめる人もいますし。母のここまでひどいパーキンソン症状も、脳梗塞によるパーキンソン症状かもしれない。パーキンソン症状と脳梗塞について、原因も症状も様々だしそれを一度きちっといらべてもらいたいというだけで、そのあとは、また秦野○生病院でみてもらえばいいし、虎ノ門病院は地域連携もしているし。私の夫も脳梗塞のあと虎ノ門病院の神経内科の先生に見てもらっているし。痴呆でも脳血管性とアルツハイマーと見分けるのは専門家でもなかなか難しいらしいですね。これ以上薬を増やすと危険だとおっしゃったそうだから、こちらの病院も良心的だと思いますよ。だけど、脳血管とかパーキンソンについては、専門家じゃないわけだし。一度専門家にみてもらいたいというのが何がいけないんですか」みたいなことを言っていろいろと反論した。

とりあえず、紹介状を書いてもらうことにはなったが、医師は
「個人情報もあるので、サ○シティに渡して、そのあとお父さんに渡してもらいます」と言う。それから私に連絡が来ることになった。私が連れて行くのであって、サ○シティではないのに。

私は、サ○シティ入居に当たって、保証人になってほしいといわれていたが、最後になって断った。なぜかというと、父と母が私に対しては非常にわがままであり、父などは、うん十万円の年金があるにもかかわらず、私に対して、「こずかいをくれてもいいんだぞ」なんてことも言う人だ。母は、私に対して、金銭的な負担をかけるようなことはないが、何かと私に頼みたがる。だから、私が結婚するとき、
「(親の)敷地に二世帯住宅を建てて一緒に住みなさい」といったくらいだ。
しかし、母に振り回される生活は嫌だから、断った。
それで、サ○シティの保証人には、妹の夫がなっている。だから、そちらが、連絡をする相手として登録されている。
しかし、私が心配して病院に連れて行くのが何がいけないというのだろう。

サ○シティに帰って父を説得し、そのあとケアのほうに母を見舞った。
以前より薬が減ってどのように変化したかを見たかった。最初は、少し大きな声で、「今戦っているの」とか、いろいろ起こったようにしゃべっていた。しかし、私が、「そう、そう、誰と戦っているの」とか答えていくと、だんだんおとなしくなった。
食事は、かなり食べられるようになっていた。自力で、95%くらい食べていた。
テレビのほうにいくと、テレビの内容をかなり的確に、「へえ、○○なんだって」と言うから驚いた。私にも、「横から見ると太いね、また太ったでしょ」とか、「頭が伸ばしっぱなしで、なんとかしなさいよ」とか言い始めた。こうなると、普通の感じである。寝かせる前に、うがいと歯磨きをさせた。
水を飲ませて、「はい、ぶくぶくぺー」と赤ちゃん言葉で、言ったら、「なあによ」と、、昔のような言い方で、半分笑って答えた。こういうやり取りは、やはりアルツとは思えない。アルツは診断されてから、もう4年くらいたっている。
8年前サ○シティに移り住むとき、昔の田舎料理を作れなくなっていた。それが、最初の症状だとすると、もっとぼけてもいいはずだが。
朝と夜だけ食事の介助にきているという人が、母に「○○のお話をしてるんでしょ」と話かけて、私に「いつもお話してくれるんですよ」と、言った。
私から見ると、まだらぼけである。「おじさんたちは死んだの」とか訂正すれば、理解できる場合は、本当の痴呆ではないというHPがあった。
からだも、上半身を前かがみにできるようになっていた。また、手の動きもよくなり、食事も楽に食べているようで、嚥下障害はほとんどなくなっているようだった。
部屋に行ったら、リハビリメニューが書いて吊り下げてあった。前にはなかったものだ。
手伝ってもらって寝かせて、帰るとき、「じゃあね、帰るからね」と言うと、少し起き上がろうとし、「一緒に帰る」見たいな事を言い出した。私は、「歩けるようになったら、つれて帰るけど、このままじゃ、介護の勉強をしないと連れて帰れないから」と言って、いろいろ説得して、帰った。
とりあえず、前よりも元気そうでよかった。
とにかく、これから、老人が増えて大変なのに、寝たきり老人を増やさないように、痴呆老人を増やさないようにしなければ、いけないはずだ。

火曜日, 1月 17, 2006

その後の返事にまたまた驚いてしまった私

今朝十時半ごろ、父から電話があった。
なななーんと。
虎ノ門病院に母を受診させる日に、サ○シティの費用で、介護タクシーを出してくれるという。
太っ腹というか、なんというか。
お育ちの悪い私は、どんな下心があるか、いろいろ考えたが。
車椅子の母を、小田急線と千代田線で連れて行く予定だった。
いろいろ寄り道して、散歩もしようかなあと思っていた。
往復介護タクシーでは、残念ながら、それはできない。
土曜日に、病院へ父と行くことになった。
病院を変える気はないという件について直接私に話を聞きたいという。
紹介状をもらいにいかなければならないし、私も行くつもりだったが、父の言い方がちょっと気になった。さも、私が、病院を変えたがっているような印象があるらしい。
私は、虎ノ門病院を母の主治医にできるとは思っていないし、虎ノ門病院で一度きちんと見てもらいたいと思っていただけ。何しろ、パーキンソンと脳血管障害について、一番信頼できそうだ。
東海大病院は、脳梗塞を専門とする医師がいないみたいだ。東海大の神経内科HPに、脳梗塞についての記述がないから。

パーキンソン症状にもさまざまな原因があるし、認知症も、いろいろな原因があるらしい。
それらをきちんと診断してほしいと思っている。
サ○シティの指定医である聖マリアンナの認知症関係の大物医師は、2channnelで非常に評判が悪い。
同じ聖マリの別の科で精神科を紹介するとき、聖マリの精神科は紹介しないで、わざわざ別のところを紹介するらしい。
その教授は、薬理学会を製薬会社とともに主催している。

月曜日, 1月 16, 2006

虎ノ門病院の代理診察

いろいろ考えて、虎ノ門病院の神経内科に、見てもらおうと考えた。
私の職場から、虎ノ門病院は、すぐ近くである。
代理診察という制度もあるらしい。
それで、今日、サ○シティに、来週私が代理診察してもらい、
その後予約を取り、母を連れて、受診するので、診断書と保険証をとりに、土曜日に行きますと、
伝言を頼んだ。しかし、父から、「病院を変える気はないから、勝手なことをしては困る、やめてくれ」
という電話があった。私は、折り返し、こちらからかけて、「パーキンソン症状が脳梗塞によるものである可能性があり、そうでなければいいけど、もしそうだったら、大変なことだから、専門家に見てもらったほうがいい。MRIやシンチレーションとかいろいろな検査ができるから」と説得した。すると「わかった。じゃあ根回ししたほうがいいな」と、いってくれた。それで、秦野○生病院にも連絡し、説明した。「虎の門病院は地域連携ということで、地元の病院と連携もしているので、そちらの病院に引き続き見てもらうということで考えています」と、話した。
それが、今日午前中(サ○シティ)と昼休み(病院)。
病院は、「わかりました。こちらから必ず連絡します」といいながら、まだ連絡がない。
なぜそんなことを嫌がるのだろうか。
何か、ばれたらまずいことでもあるのだろうか。
心配になってきた。

日曜日, 1月 15, 2006

グラマリールの副作用情報4

お名前: ペガサス   
お久しぶりです。
グラマリール
肺気腫で寝たきりの義父の方にこのところ、「老人特有の症状」(神心科の先生による)が
現れ、幻覚を抑える為に処方されました。
義父の場合は、かえって興奮が増したようだったのと、口をもごもごさせたり、手が震えたりの
副作用が出たために三日(!)で服用を止めました。
現在は、リスパダール2mgを就寝前に飲んでいます。
幻覚は相変わらずですが、興奮することが少なくなりました。
うちの場合は、寝たきりで動けないのでとりあえず、夜だけ静かに寝てくれれば…と
いうところです。
…と、何が言いたかったかといえば、幻覚妄想を抑える薬も1種類だけではないと思うので
副作用の出にくい薬を相談されるといいのかなと思います。
…あまり参考にならなくてすみません…。
[2001年3月6日 22時20分2秒]
お名前: さぼてん娘   
みなさんの情報をもとに、神経内科のDRと話をしてみました。(この人が始めにグラマリールを
処方したんです。)
その結果、さぼてんの父の場合、夜間せん妄、妄想が激しかったので少々の副作用には
目をつぶると言った感じて長期服用を指示したとの事でした。脳梗塞の後遺症があるため
右半身が少々不自由であり、軽度のパーキンソン症状もあるが、グラマリールをやめれば
夜間せん妄、妄想がひどくなり、介護者にかなりの負担になる。という訳でこれからも
グラマリールを続ける事になっちゃいました。
薬をやめて混乱がひどくなったら、さぼてん自信無いから・・・
う~ん う~ん・・・
[2001年3月6日 10時54分42秒]
お名前: みよちゃん   
前に、何処かのホームページで見たら、以前は長期投与ダメだったけど
最近になって、解禁された・・と書いてありました。
うちの義母も、確実に1年は連続投与してますよ~。主治医が言うには
「老人用の薬だから、心配ないよ。」との事。
母さんの書き込みにもありましたが、医者によって、まちまちっていう事、恐ろしいですね。
ただ、うちの場合、とにかく主治医と「薬・薬・薬・・・。」で、乗り切ってきた部分が大きいので
このまま続けていくつもり。義母の特効薬(義父)が家にいられないのだから、仕方ないです。
あ。そうだ。グラマリールの副作用かな・・と思う症状、一つ有ります。「口渇」です。
1日何回も「水」をガブガブ飲んでいる義母を、見かけた時期がありました。
夏でもないのに、変だなぁ・・と、思いました。今思えば、副作用かもしれません。
[2001年3月6日 0時1分34秒]
お名前: さぼてん娘   
う~む 訳わかりません。 こんなにいろんな情報があるなんて・・・
母さんの情報の中に「最大投与期間30日」ってありますけど、さぼてんの父なんて、
1年3ヶ月以上連続して投与を受けてるんですけど??いいのだろうか??
[2001年3月5日 9時53分38秒]
お名前: きらら   
 こんにちは。きらら です。
 http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/kusuriBYOUINN.html
・Gramalil
 脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為・精神興奮・徘徊・せん妄の改善薬であるが、
パーキンソニズムに伴うジスキネジアにも用いられます。
 代表的副作用:ときに昏睡・けいれん、パーキンソン症候群、乳汁分泌、女性化乳房、眠気、不眠、口渇
 このような記載があります。
 ここにある パーキソニズム と、パーキンソン症候群とは違うものなんでしょうか。
パーキソニズムの治療薬であると同時に副作用としてパーキンソン症候群がある、混乱
してきそうです。
[2001年3月3日 11時25分53秒]
お名前: 母さん   
きららさん、これは大変な事ですよね。
これだけ内容の異なるっていうか、違いすぎる説明がネットを流れているということは。。。。
国立療養所西新潟中央病院のページ薬品リストには
下記のように書いてあります。
医者によって取り扱いがまちまちという事と共に、ちょっと、混乱しています。
【商品名】 グラマリール細粒10% ( Gramalil )
【一般名】 塩酸チアプリド ( tiapride hydrochloride )
【規格】 100mg/g
【最大投与期間】 30日まで可能
【適応症】 ○脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為,精神興奮,徘徊,せん妄の改善
○特発性ジスキネジア及びパーキンソニズムに伴うジスキネジア
【用法用量】 チアプリドとして,通常成人1日75mg~150mgを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
パーキンソニズムに伴うジスキネジアの患者では,1日1回,25mgから投与を開始することが望ましい。
[2001年3月2日 21時11分20秒]
お名前: きらら   
 ありゃりゃ? 母さん の調べてくれたサイトによるとグラマリールはパーキンソン症候群の
治療薬になってしまっていますね。ちょっとここの記載は間違いではないかと思うのですが。
別のところです。
 http://www.hama-med.ac.jp/uro/abstract/PART3/11/GRAMALIL.HTM
商品名: グラマリール細粒10%、錠25mg、錠50mg Gramalil
 藤沢薬品工業 (1179) 改訂第2版 1999年9月
一般名: 塩酸チアプリド 中枢神経系用薬
副作用
 総症例6,485例中副作用が報告されたのは506例(7.80%)であり,主な副作用は,眠気111例(1.71%),めまい・ふらつき87例(1.34%),口渇38例(0.59%),不眠29例(0.45%),振戦27例(0.42%),パーキンソン症候群25例(0.39%),流涎23例(0.35%)などであった*1.(再審査結果通知:1996年3月)
言う記事を見つけたのですが・・・。浜松医科大学のサイトのようです。
 このサイトの中にも記事を見つけました。
 http://ftphome.highway.ne.jp/geki/homepage/index.htm
《薬剤性パーキンソニズム》
パーキンソン病と同様の症状が、薬によって引き起こされることがあり(副作用ということ)、これを薬剤性パーキンソニズムと呼んでいます。薬剤性パーキンソニズムを起こす薬として、最も代表的なものが、メジャートランキライザーと呼ばれる一連の向精神薬です。この分類の薬に共通して“抗ドパミン作用”があるのですが、向精神薬以外でも抗ドパミン作用を持つ薬物では、同様に薬剤性パーキンソニズムを起こす可能性があり、吐き気止めとして用いられる薬でドンペリドン(商品名:ナウゼリン)やメトクロプラミド(商品名:プリンペラン)、さらには脳循環改善剤のフルナリジン(商品名:フルナール)、ジスキネジア改善剤のチアプリド(グラマリール)、視床下部起因性抗潰瘍作用や向精神作用を持つスルピリド(ドグマチール)などが有名です。これらの薬の多くは、ドパミン受容体に結合してドパミン刺激を遮断する作用があり、このことが薬剤性パーキンソニズムを誘発してしまうものと考えられています。
薬剤性パーキンソニズムは、薬の服用を開始してから比較的早くあらわれ、両側性にあらわれることが多いのも特徴です。こうした副作用があらわれた場合には、原因と考えられる薬剤を早めに中止することで改善することが多いものです。…がしかし、中止できない場合もあります。抗精神薬が幻覚などを伴う精神分裂病に用いられている場合で他に代用薬がない場合では、程度にもよりますが抗パーキンソン薬と併用して、向精神薬の服用を継続する場合もあります。逆に向精神薬服用開始当初から、薬剤性パーキンソニズムの発現を見越して併用される場合もあります。
 長々と失礼しました。
 
[2001年3月2日 14時36分54秒]
お名前: 母さん   
ちなみに、うるるちゃんちの
ハロステン
効  能 神経の興奮を抑え、幻視、幻覚、異常行動等を抑えるお薬です。
バスクロジル
効  能 脳の血液循環をよくし、脳梗塞や脳出血の後遺症によるめまいを改善するお薬です。
チアラリード
パーキンソン症候群の筋硬直等の症状を改善するお薬です。
脳の働きをよくし、脳梗塞後遺症に伴う精神障害を改善するお薬です。
[2001年3月1日 9時31分48秒]
お名前: 母さん    URL
「医者からもらった薬がわかる」で、調べてみました
医薬品効能
製品名 グラマリール細粒10%
規  格 10%1g
一般名 塩酸チアプリド細粒
メーカー 藤沢薬品
効  能 パーキンソン症候群の筋硬直等の症状を改善するお薬です。
脳の働きをよくし、脳梗塞後遺症に伴う精神障害を改善するお薬です。
用法用量
チアプリドとして、1日75mg~150mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、 症状により適宜増減する。
パーキンソニズムに伴うジスキネジアの患者では、
1日1回、 25mgから投与を開始することが望ましい。
[2001年3月1日 9時25分52秒]
お名前: きらら   
 いつのまにか、たくさんの人から反応いただいてます。グラマリールに対する考え方が、
医師によって違うようですね。うちの場合は母の顔を見て1秒でした。
 私から見るとかなり足の運びも軽くなってよくなってきていると思うのですが、やはり
その分軽い妄想がでているみたいで、「全然変らん。もう死んだ方がましだから殺せ。
その方がおまえもうれしいだろう。」なんて言ってます。このフレーズも久しぶりです。
今のところ興奮して外へ向かって、「助けてー、人殺しー」なんて叫ぶことはないんですが、
そのうちだろうなあ。
[2001年3月1日 8時39分13秒]
お名前: うるる   
「グラマリール」私は、聞いたことがない名前です。
書き込みからは、妄想を抑えるためのもののようですね。
みなさん、飲んでいるから、結構一般的に使われている薬なんですね。
うちの薬をみてみました。
不安や緊張を和らげたりする薬として、ハロステン、バスクロジル、チアラリードを
飲んでいます。
どこで使い分けているのか判らないけれど、他に変わる薬ってあるように思うのですが、
どうなんでしょうか。
[2001年2月28日 0時0分34秒]
お名前: 勇ちゃん   
きららさん 始めまして
グラマリール服用でパーキソン病が誘発されるかどうかは私には分りませんが
確かにパーキソン病を悪化させる働きがあり またパーキソンの治療薬は
妄想などを引き起こすという 正反対の関係にあり 介護を続ける為の
最良の選択は介護者の諸事情に有ると思います ただ痛みを伴なう為
パーキソン病を軽視するわけにも行かず とても厄介な関係ですね
もし妄想が我慢できる状態であれば グラマリールの服用を差し控えるのが良いように
思われますが 良く医者と相談なされる様に
さぼてんさん グラマリールが影響するのは確かです 医者は知らない事は無いです
ただ パーキソンの症状があれば悪化させる事は確かです 一番負担の無い方法を
パーキソン病かどうかの判定は keiさんの言われる通りと思います 一度訪れて見られれば
みよちゃんの選択は正解と思いますよ みよちゃんも元気になられて 勇ちゃん
とっても嬉しいです  
妻の事で勇ちゃんも以前少し勉強しただけなので 詳しい事は分りません
[2001年2月27日 14時35分38秒]
お名前: kei   
さぼてん娘さん、びっくりですね。
それと共に、御心配でしょう!!
大変でしょうが、パーキンソン症候群をお疑いなら、神経内科を受診為さった方が
良いかと思います。
うちもパーキンソン症候群ですが、内科医では充分に対応しきれないようですから、
神経内科専門Dr.に診てもらわれた方が.....。
[2001年2月27日 11時20分6秒]
お名前: さぼてん娘   
きららさん みよちゃん ありがとう
昨日の夜主治医の訪問診療があり、グラマリールのこと話してみました。
「副作用なんて事はありませんよ。」とはいわれたのですが、主治医自身が副作用の事を
知らなかった・・・ それで副作用ではないと言われても 信じられない・・・
パーキンソンであることは間違えはないのです。
どうしよう、どうしたらいいんだろう・・・ 混乱のさぼてんです。
[2001年2月27日 10時21分43秒]
お名前: みよちゃん   
うちの義母は、グラマリールを服用中です。毎食後に1錠。つまり、1日に3錠です。
そして、「パーキンソン症候群」ということも、先月発覚しました。
ですが、医師は、「薬の副作用ではありません。脳萎縮が進行して、現れた病状と考えて下さい。」
と言いました。さらに・・・。
「パーキンソン症候群は、特効薬あります。ですが、幻覚・妄想激しくなります。
 現状、ご家族が介護していく上で、不都合が出ない治療をお勧めします。」
義母は右半身が不自由っぽいです。確かに最近撮ったCTで、左脳がスカスカでした。
ただ、まだまだ普通に歩けるし、座る・立つ・段差の昇降などの動作に影響する程でない。
・・・ということで、うちの場合、「幻覚・妄想」を取り除く治療を続行する事になりました。
きららさんのお母様の場合は、服用を止めて回復されたようですから、まさに副作用だった
感じですね。
うちは1年以上服用してます。うちももしかして、実は副作用なのかも・・・。
でも、義母も家族も不安定な今、これ以上「幻覚・妄想」は耐えられません。
家族構成や、年齢でも、医師の診断は多少変わるのではないでしょうか。
ちなみに、いつもの主治医には「脳血管性痴呆」と診断され介護保険申請しました。(要介護度3です。)
ですが、パーキンソン症候群と診断した、総合病院の医師は「アルツハイマー型痴呆症」と。
脳の病気は、他の病気より、診断がむずかしいのでしょうね。
なんだか、あんまり参考にならなくてごめんなさい。
[2001年2月27日 0時21分30秒]
お名前: きらら   
 さぼてん娘さん。
 母がグラマリールを服用したのは1日2回5ヶ月です。お父さんの症状が果たして副作用なのか
どうかは医師でない私にはわかりませんが、母の主治医の先生は辞典を開いて見せてくれました。
確かにグラマリールの副作用としてパーキンソン症候群と書いてありました。そして、
「今日見せにきてくれてよかった。」と、母には「ときどきは来ないとダメですよ。」と注意
していました。
[2001年2月26日 16時19分51秒]
お名前: さぼてん娘   
え~!!! そんな~!!
グラマリールによる薬剤性パーキンソン症候群なんてあるんですか?
さぼてんは全然知りませんでした。
そういえば、さぼてんの父が入院して3ヶ月ほどたった頃でしょうか、リハビリをしている
にもかかわらず、足がうまく前に出なくなり、足が痛いと訴えていた時期がありました。
医師は「パーキンソンの症状がでていますが、多発性脳梗塞のばあいこうなることもあり、
仕方がないでしょう。」っていったんですよ。副作用のふの字も話はありませんでした。
そして、薬は変わることなく現在でも1日3回グラマリールを服用しています。
きららさんのお母さまは1日何回服用されているのでしょうか?
え~ もう1年3ヶ月も服用してしまった・・・ もしかして、冬になるころから体の動きが
悪くなってきているのもそのせい????
どうしよう・・・
[2001年2月26日 14時16分26秒]
お名前: きらら   
 お久しぶりです。きらら です。
 介護認定の結果は「要介護1」でした。見ていても介護認定のころよりは症状が進んだな、
という感じがしています。
 最近足が痛い痛いと言って歩きにくいなどと言っていたら、医者に久しぶりに見せに行ったら
先生が顔色を変えました。グラマリールによる薬剤性パーキンソン症候群、ということで
グラマリールを即刻やめるように指示されました。それで2週間様子を見てまた見せに行くこと
になっています。やめてみたら歩き方は少しましになったようですが、まだ痛い痛いと言って
います。薬が抜けるまでにかなりかかると言われてきているのですが、あの先生は間違っている
などと言いまくりです。また、依然あった被害妄想が復活してきている兆候があります。
 まだまだ、序の口だと思いますがこれからどうなることやら。
 一度はデイなどに行くことを承知はしたのですが、妄想がでてきたらどうなるのかときに
しています。
[2001年2月26日 11時38分33秒]

グラマリールの副作用情報3

グラマリール
「徘徊」に唯一適応を持っている薬。痴呆患者のための 「夜のおくすり」という異名を持つ。作用はドーパミン受容体遮断作用なので特にこれといった特徴があるわけではない。実際どの程度徘徊に効くのかというとそれほどでもないらしく、催眠剤で寝かせて置いた方がずっと楽に管理できるらしい(ぉ。とはいえ、悪性症候群には要注意で過量投与は危険である。

グラマリールの副作用情報2

いつのことか、覚えていないし、そのころは院内処方でお薬手帳はなく、処方箋も処分してしまったので確かなものではないが、譫妄を抑える「グラマリール」を父は1ヶ月ほど飲んでいた。最初の診察でだされたのかもしれない。ところがこのグラマリール、父に悪さをした。「ゆみこ、ちょっときて、お父さんおかしいの」車椅子生活の母がある晩私を階下から呼んだ。行くと、ベットの前でパジャマ姿の父が固まっている。「どうしたの?」「・・・・・・」「どしたの?おとうさん?」「・・・・・ベットに横になりたいけど、なれないんだよ・・・・」その日から父がほんとうの痴呆老人になってしまった。・よだれがとまらない。・ベットから起き上がれない、横になれない。・歩けない。・返事ができない。・次の行動がわからない。・夜はトイレの場所がわからない。・私はインターネットで必死でグラマリールの実態を探し続けた。薬自体の副作用は出ているが、その実体験の事実が欲しかった。ぐるぐるまわっているうちに、ある70台の女性のグラマリール体験が見つかり、確信した。運動機能を極端に低下させてしまう副作用だった。即、服用を中止して次の診察で先生に症状を伝えた。そんなにひどい譫妄ではないということで速攻中止となった。本当は先生に確かめてから服用するか中止するか決めなくてはいけないが、私はここで確信があったので先にやめてしまった。でもこのあと、薬には勝手にやめたり、はじめたりしてはいけないものもあることを勉強した。もう秋になりかけるころだったような気がする。グラマリールが体から抜けるのにしばらくかかった。水分を多めにとり、早く抜けることを願った、父は私の言うことを忠実に守った。父は腎臓がひとつしかない。ひとつでも機能は変わらないというが父の82才という年齢が気になっていた。腎臓癌はもう10年がたち再発はないというお墨付きはもらっていた。素人だからわからないが解毒したものを流しだす力の弱さが気になって仕方がなかった。2ヶ月に1回の診察は、父の手の動き、指(親指と人差し指をぱちぱちとくっつける)の動き、歩行の様子を見て、私になにかあるか聞くというもので先生のコンセプトは「普通に接して過ごす、デイサービスもいい、家族が介護が困難でなければ普通に過ごして」というもので父の徘徊も、夜のトイレ騒ぎ(放尿)も昼間の落ち着きのない姿も週に1,2回だし、グラマリールもやめたら普通になったし、でたいした負担ではないと私は考えて特に、先生に訴えなかった。また訴える雰囲気でもなかった。一回だけ、「どのように接すればいいか」と尋ねると先生はおっしゃった。「普通に、普通に接してください」なにが普通なのかどうしても納得できない自分がいつもあった。だれも痴呆症の説明はしてくれなかった。

グラマリールの副作用情報

5月16日 木 曇り 薬の副作用 (・_・)介護仲間の方から複数メールを頂き、母の症状は、パーキンソンの兆候だと確信している。母に処方されている薬に「グラマリール錠」というのがある。この薬はパーキンソンを引き起こしやすいということだ。今夜から抜いてしまった。とは言うものの、やはり主治医に相談しなければいけないなぁ。結局のところ、私達も知識を身に付け、自己防衛する必要があるのだろう。今日の母も好調で、食欲も旺盛。面倒臭い、ということで服のまま寝てしまった。まぁ、いいや。夕飯は、餃子・麦ご飯・味噌汁・サラダ・リンゴ。
5月17日 金 雨 血管が切れそう・・ (-_-;)家はお茶を粉末にしている。茶がらも出ないし健康にも良い。その粉を小さな缶に入れているのだけど、朝見るとドロドロになっていた。母が湯を注いでしまったのだ。まったく馬鹿げている!先月のやられている。本人を責めることはしないが、私は怒りのぶつけ場所がなく、母に聞こえない所でブツブツ言うだけだ。母を台所へ誘導、色違いの靴下を履いていたので替えるように促した時・・。母はゼンマイが切れたオモチャのように固まってしまった。会話もできない。なんとか椅子に座らせると、寝てしまった。母は早朝に起きて不穏な行動をした後、また寝ていたのであった。それを起こしたのだけど・・。30分後には復活、ごく普通に戻ってしまった。夜19時には雨の中、庭掃除。アホか!主治医に薬の件で相談をした。私がグラマリール錠のことを指摘すると「おっしゃる通りです。実はグラマリール錠を別の薬に切り替えて行こうと思っていました。ただ、急に変更するのは好ましくないと思っていましたが、今日から中止させてもらいます。」先月から母が固まる症状を訴えていたので、もう少し早く対応して欲しかったなぁ。ともかくパーキンソン病になるのは回避したい。

いろいろなケース

パーキンソン治療薬長期投与
による問題点対策【ジスキネジア】レボドパ製剤(メネシット)によるものまず減量を試みる困難な場合一回量減量+投与回数の調整パーキソニズムの悪化の場合ドパミンアンタゴニスト(カバサール等)投与症状改善せず+減量困難の場合アマンタジン(シンメトレル)高用量投与《100mg3錠食後分3》さらに改善しない場合 チアプリド(グラマリール)、リスペリドン(リスパダール):保険適用なしの追加が有効この際薬理作用(ドパミン↓)による症状悪化、眠気等に注意する【すくみ現象】歩き始めの一歩が出にくい症状レボドパ製剤(メネシット)増量【Wearing Off現象】薬効時間の短縮モノアミン酸化酵素B阻害剤追加

薬事情報掲示板から

【一般人・患者用】精神科・神経科・心療内科での治療・お薬の相談
1 :まりゅう ★ :04/09/23 14:11
メンタルヘルス系の相談はこちらで。
2 :tomoko :04/10/22 22:04 ID:M12LBT7A
精神科の門前薬局に勤めることになりました。偏見になるかもしれませんがとても不安です。会話がうまくできるか?問診票への記入は可能か?経験者の方、それ以外の方もアドバイス、考えを聞かせてください。
3 :まりゅう ★ :04/10/22 22:08 ID:???
普通の人がほとんどなので何も気にしなくて大丈夫ですよ。最近の精神科はわざわざ受診するほどではない程度の患者がほとんどなので。明らかにこれは大変だ、という患者に出くわすことはあんまりありません。重要なのはその薬局と門前医との関係がどの程度か、ですね。パイプが太いほど仕事が楽だしやり甲斐も出てきます。
4 :九 :04/10/23 00:19 ID:+a3UqstE
以前、メンタルの処方箋を受けている薬局に勤めていました。先生から、薬については患者さんに説明しているので、薬局では説明しないでほしい、と言われていました。そのため、用法や、臨時で処方される風邪薬などについては説明していましたが、薬効については特に説明しませんでした。患者さんから何の薬か質問されたときは、先生にどのように説明されたかお聞きした上で答えていたと思います。薬剤師の説明義務を考えると疑問に思うこともありましたが、患者さんの治療に支障が出るのは良くないので、上記のようにしていました。鬱の患者さんに「がんばって」と言わないように、等のアドバイスも先生からお聞きしていました。薬局の方に、決まりごとみたいなのはないかお聞きされたら良いと思います。
5 :匿名希望 :04/12/31 23:14 ID:rDHIAV7Q
チェーンの調剤薬局に勤務する薬剤師です。最近、精神科・神経内科・心療内科の処方せんをメインに扱う店舗に転勤になったのですが、自分の常識を覆されるような(?)処方内容に出会ってパニック状態です。まず一般的な知識を習得しようと思って、手持ちの「今日の治療薬2004」の該当部分、「今日の治療指針2003」を読みながら少しずつ勉強を始めたところなのですが、他に何かいい参考書等ご存知の方がいましたら教えて下さい。どうかよろしくお願いします。
6 :まりゅう ★ :05/01/02 18:59 ID:???
精神科の処方に付いては医者それぞれ(というか出身大学の)処方の流儀が違うので参考書はあんまりアテになりません。質問があったら私が分かる範囲でお教えしますのでどうぞよろしく。
7 :匿名希望 :05/01/09 15:48 ID:bSdOI8gg
まりゅう様、ありがとうございます。では、まず、①パキシルとトレドミン、ルボックスとトレドミンの併用②添付文書に記載された用法・用量の大幅な逸脱 (例:デパス(0.5) 4T×1 就寝前、デパス(0.5) 9T×3 nde)上記、①、②のようなことは普通でしょうか?なお、今までレセプトが返戻になったことはないそうです。薬局でもそのような処方せんを受付けても疑義照会はしないそうです。よろしくお願いします。
8 :まりゅう ★ :05/01/09 19:16 ID:???
>>7①については、うちのドクターは否定的で、意味がない、保険請求通るのかどうか分からない、という事で処方しません。でも、他の病院から移ってくる患者でそういう処方で安定しているため変更をくわえずに処方するケースはあります。②については、普通にあります。適宜増減の範囲内です。デパスについてうちのドクターの見解では1回量最大2mg、1日8mg分4処方まで可能なようです。
9 :dojokko :05/01/15 08:45 ID:FA75uMXI
精神神経科系の患者さんには、服薬指導なし薬剤を交付するように医師から言われるということは、薬剤師として恥ずかしく、職能が認められていないように感じますが、皆さん如何ですか。確かに、医師は自分が処方した薬について医師としての服薬指導はしていますが。まりゅうさんがいう通りに、精神科医の処方の仕方、薬剤使用についてのスタンスもまちまちです。薬剤師はクスリの専門家との自負があれば、それを処方する医師のせめて足元までと思います。その一つの方策として、薬局で採用している精神神経用剤が国内で副作用なく使用された最大用量の文献を2,3つ、メーカーのMRからいただくのもいいと思います。病院ですと外国のも必要。問い会えあせるこちらがしっかりしないと疑義照会にもなりません、くやしいいですが。添付文書にあるのは、まともな患者さんの常用量だと思います。画一的な患者さんばかりではないと思います、精神神経用剤に限らず、常用量をはずして投与されることがあってもいいのではないかと思います、いい意味の医者の匙加減?
10 :砂糖葉瑠夫 :05/02/15 10:31 ID:Ti0mPmyk
自分も高校で11月30日に授業中に倒れて、12月1日から精神科の病院に入院しています。自分は「躁状態」と「多弁」と「不眠」が病状で、リスパダールを飲んでいます。
11 :砂糖葉瑠夫 :05/02/15 10:36 ID:Ti0mPmyk
テグレト―ルも飲んでいます。下剤としてラキソベロンも飲んでいました。酸化マグネシウムもです。もう少しで退院できますが、2週間家にいて、デイケアにも通うことになっています。自分は、看護師さんの名前や、患者さんの名前を、その病棟にいる人の分は全員覚えました。病院の食事も結構おいしです。
12 :砂糖葉瑠夫 :05/02/15 10:41 ID:Ti0mPmyk
高校で、3月3日から行われるテストを、別室で受けることになると思います。自分の苦手な数学の勉強を頑張っています。英語のCDも、MDに録音しました。
13 :名前未記入 :05/02/16 14:38 ID:cNovme9k
14 :精神科勤務薬剤師 :05/03/07 14:08 ID:TBrLOQfs
統合失調症の患者さんで緑内障を併発しているのですが、EPS症状がひどく抗パ剤を服用しないといけない状況なのですが、抗パ剤は緑内障には禁忌ですよね。BZ系なら閉塞性のものは禁忌と断っておりますが、抗パ剤はやはり開放でも駄目なのでしょうか?また、精神科に勤務されている方でこのような患者さんがいるかと思われますがどのように対処されていますか?ご教示頂ければ幸いです。
15 :まりゅう ★ :05/03/07 22:04 ID:???
>>14副作用が少ない別の抗精神病薬に切り替えた方がよいかと。それとも、効果のある抗精神病薬全てで錐体街路症状がひどく出るんですか?
16 :tk :05/03/09 06:34 ID:ab5cS7kw
緑内障患者さんでの眼圧への影響は、精神科ではわからないでしょうから眼科受診中の患者さんであれば、眼科医との連携が必要だと思います。遇角開放性の場合は問題ないこともありますので、薬局から眼科医に直接問合わせるか、精神科医から確認してもらわないといけないと思います。
17 :精神科勤務薬剤師 :05/03/09 17:49 ID:TLB53qjU
早速のご返答有難う御座います。服用している薬(抗精神病薬)は、セロクエル50mg、リスパダール1mgです。で、大変申し訳ありません。この方統合失調症の患者ではなく、反応性精神病(躁鬱状態)の人で、パーキンソン症候群も併発しているようなのです。メネシット服用しても駄目で、パーロデルを服用しコントロールがうまくいかないので、アキネトン、セドリーナを併用しているようです。カルテを読まず処方箋だけで判断し書き込みをしてしまい大変ご迷惑をお掛けいたしました。来週眼科に受診するとの事なので、主治医に相談し、眼科医と協議する事に致します。
18 :病院勤務薬剤師 :05/06/05 23:20 ID:NSIHU8Ak
主剤としてジプレキサ10mg服用中(他マイナートランキライザーを服用:セルシン、ワイパックス、ベンザリン)の患者がいまして、アカシジアが症状として出るとの事で、1日量としてアキネトン5mg、セドリーナ10mg、ピレチア125mgを服用しています。BP換算すると15mgとなり、かなりの量を服用しています。本患者に話を聞くと、便秘、口渇も副作用として出ているのですが、記名力障害が(もしかしたら、Sの症状としてのもの?)ひどく出ています。午後2時半ぐらいに病棟に行き話しを聞き最近物忘れがひどいと言っていたので、試しに今日の昼ご飯何を食べましたかと聞いたところあれなんだっけ?と言うような状態です。本患者は39歳。他疾患による記名力障害も疑う必要があるかも知れませんが、ジプレキサに対して、BP換算で15mgは多いような気がするのですが、如何なものでしょうか?ご教示頂けたら幸いです。
19 :まりゅう ★ :05/06/07 20:38 ID:???
アキネトン5mg、セドリーナ10mg、ピレチア125mgなんかぽかーんとしちゃうくらいに大量ですね。ジプレキサ10mgでこれだけの量が必要な副作用が出るって考えられないし、どうしても副作用がひどくでるのならジプレキサの中止を検討するべきでしょう。ドクターにきちんとエビデンスを示すよう求めるべきだと思います。
20 :病院勤務薬剤師 :05/06/08 19:25 ID:WECT7jFs
まりゅう ★さん御返答有難う御座います。この掲示板に書き込んだ後、翌日主治医の下に上申をし、抗パ剤の件に関して検討と同時に主剤に対しての検討をしたところ、少しずつ抗パ剤を漸減していく事で話がまとまりました。これで、少しでもこの患者さんのQOLが良くなれば良いのですが。御教示有難う御座いました。また、何かこの患者さんで変化が見られましたら御報告致します。
21 :精神科勤務薬剤師 :05/06/12 13:39 ID:aNf7tdiA
今更なのですが、FDAより今年の4月に認知症における非定型抗精神病薬の使用を、しないように警告が出されましたが、あの文書だけでは情報量が少なくて何とも対応が出来ません。他の薬剤に切り替えるにしてもグラマリールに切り替えるべき?なかにはロドピンを使用し始めたという施設も有るらしいのですが、これもどうなのかなと思っております。(そもそも、定型の危険性は一体どうなのでしょう?)千葉大では、認知症の方に非定型を使用する場合許可を得てから服用してもらうような事を聞いた事があります。他の病院の方々はどのように対処されていますか?もし宜しければご教示いただければ幸いです。

グラマリール情報その1

高齢者せん妄の薬物療法 高齢者せん妄の薬物療法を教えて下さい。 とくに、抗精神病薬の使い方、薬剤の保険診療対策にもふれて解説して下さい。 抗精神病薬の中では、高齢者せん妄に適応とされる薬剤は少ないので、レセプトに精神分裂病という病名を付けるかどうか、臨床の非精神科医としては困っています。
(岩手県・外科)
回答 福島県立医科大学神経精神医学講座 教授 丹羽真一福島県立医科大学神経精神医学講座 小林直人  高齢者のせん妄は、近年高齢化が進むと共に一般病院や介護施設などで頻繁に認められるようになってきました。せん妄の原因には様々な因子が関与しているといわれますが、結果として脳機能が低下し、可逆性に意識が変容、混濁した状態と考えられています。せん妄が出現した場合はまずその原因を検索しそれを除去することが重要です。それでも改善が認められない時に初めて薬物療法を開始します。 現在、わが国でせん妄の保険適応を受けている薬は塩酸チアプリド(グラマリール(R))のみです。一日25~75mgを分3あるいは就寝前に投与することで、せん妄の改善に効果があることがいわれています。しかし、実際の臨床場面では夜間の不眠や精神運動興奮が強い場合がしばしばであり、専門科医の間では抗精神病薬を処方することが多いと思われます。中でもハロペリドール(セレネース(R))は強い抗幻覚・妄想作用を有し、統合失調症(精神分裂病)患者の治療薬として有名です。鎮静作用、血圧・循環系への作用が比較的弱いために、高齢者や心機能に不安のある患者にも使用しやすいとされています。セレネース(R)を就寝前に0.75~1.5mg投与することで効果を認める場合があります。また、抗うつ薬として使用されている塩酸ミアンセリン(テトラミド(R))がせん妄治療に有効であることが確かめられています。テトラミド(R)の鎮静・催眠効果を利用し就寝前に10~30mgを投与することで睡眠障害の改善にも役立てることができます。 近年、統合失調症の治療に以前から使用されていたハロペリドールを代表とする定型抗精神病薬に代わり非定型抗精神病薬が用いられる機会が増えています。これらにはリスペリドン(リスパダール(R))、オランザピン(ジプレキサ(R))、フマル酸クエチアピン(セロクエル(R))、塩酸ぺロスピロン(ルーラン(R))などが含まれます。薬の特徴としては、定型薬と同等の症状改善効果を持ち合わせることに加え、錐体外路症状などの副作用出現が有意に少ないといわれています。これらの薬を少量用いることでせん妄や痴呆などにもとづく問題行動が軽減するというデータが蓄積しています。具体的な最適投与量については海外のエビデンスをもとに表に示しましたが、効果や副作用出現については年令や全身状態などに伴う個人差があるために、投与にあたっては少量から開始し十分観察しながら増量していく必要があります。さらに症状改善後は漸減し中止することが望まれます。わが国で使用可能な非定型抗精神病薬と高齢者に対する最適用量
非定型抗精神病薬
高齢者に対する最適用量
リスペリドン(リスパダール(R))
1mg前後/日
オランザピン(ジプレキサ(R))
10mg/日 以下
フマル酸クエチアピン(セロクエル(R))
100mg/日 以下
塩酸ペロスピロン(ルーラン(R))
4~8mg前後/日 最後にレセプト病名についての問題ですが、セレネース(R)を使用する場合は「せん妄および精神分裂病様状態」などと記載し症状詳記がなされている場合は保険上問題ないと考えます。テトラミド(R)を使用する場合には「うつ状態」と記載することが必要です。しかし、非定型抗精神病薬を使用する場合は現在のところ統合失調症という病名が必要になります。今後治験などをもとに更なるエビデンスを確立し、各薬剤の適応拡大に努めていく必要があります。文献 丹羽真一、小林直人:老年期せん妄、抗不安薬と睡眠薬の使い方、227~231頁、上島国利ほか(監)、アルタ出版、東京、2002年
有料老人ホーム担当者のT氏は、病院の診察室にいるとき、気がついたら母の腕を
せっせとマッサージしていた。震えだすのを見せないようにしたのだろう。しかし、主治医は、母の腕を取り、曲げ伸ばしした。それでたぶん、パーキンソンの診断がついたはずだ。
以下は、昨日みつけた重要情報である。
第93回:パーキンソン症候群
原因特定しリハビリを
 以前本欄で脳のドーパミンの欠乏で手のふるえや身体の動きが鈍るパーキンソン病
の治療やリハビリについて述べました。今回のパーキンソン症候群は、さまざまな病
気や薬の副作用によって、ドーパミンがでた後の脳の経路が障害されパーキンソン病
と同じような症状がでるものです。
 多発性脳梗塞(こうそく)によるものが最も多いのですが、向精神薬や一酸化炭素
中毒、マンガン中毒、脳腫瘍(しゅよう)などで起こることもあります。原因が薬の
場合は中止することで比較的良くなりますが、その他の場合はドーパミンが働いた後
の経路でおこっている病気なので、パーキンソン病に効果のあるL-ドーパ系の薬が効
きにくいのでやっかいです。
 症状はパーキンソン病によく似ていて、筋肉が硬くなるため表情や体の動きが鈍く
なり、バランスが悪く、歩こうとしても転倒したり足がすくんだりします。
 Aさんは軽い脳梗塞のあと夜になると幻覚が出て騒ぐため(夜間せん妄)、それを
抑える薬を処方されました。夜間せん妄は良くなったのですが、次第に動きが鈍く転
びやすくなりました。当科にきて薬によるパーキンソン症候群と診断し、薬を減らし
たところ、良く動けるようになりました。
 Bさんは軽い脳梗塞が積み重なってだんだんと歩けなくなりました。強いまひはな
いのに筋肉が硬くバランスが悪いことから、パーキンソン症候群と診断しました。L-
ドーパ薬などへの反応も悪いため、筋力の低下や関節の拘縮、心肺機能の低下を防ぐ
リハビリに最も力を入れました。手足の関節の屈伸や体のひねり、深呼吸を数回、1
日4回は行い、1日100回のいすからの立ち上がりや1日2000歩の介助歩行で、動き
も筋力もある程度改善し、自宅へ帰ることができました。
 以上のように、同じような症状でもパーキンソン症候群ではその原因をはっきりさ
せて治療を始めるべきです。しかし、原因やL-ドーパ薬の効果がどうであれ、パーキ
ンソン病でもパーキンソン症候群でもリハビリの重要性は変わりません。薬だけに頼
ることなく、手すりや衣類など工夫しながらなるべく自立した生活をしましょう。そ
して、家族や訓練士の協力を得ながら積極的に運動し機能向上・維持に努めることが
大切です。
 (鹿児島大学医学部霧島リハビリテーションセンター・山中弘子、田中信行)

金曜日, 1月 13, 2006

有料老人ホームの実態その6

母は、8年位前まで、私と毎日顔を合わせていた。私は、母にDHAを飲ませて
いたが、コレステロールの数値が、500とか600とかあった。一過性脳虚血発
作のようなこともあり、脳梗塞を一番心配していた。
昨年5月には前かがみにはなっていたが、歩けていたし、食事もしていたし、
何でもおしゃべりしていたのに。こんなになるなんて、思ってもみなかった。
十二月二九日には、血液さらさらメニューの酒粕鍋を持って行ったので、
ベットに横になっていた母を起こして食べさせた。母の硬いからだを無
理やり起こしたので、私は腰に痛みを感じた。その後重いかばんを肩にか
けて歩いていたら、さらに痛くなり、年末年始の掃除は、ほとんど省略した。

酒粕鍋は母の好きなメニューだったが、血液さらさら効果が高いという話をテレビでやっていたので、我が家でよく食べている。母は、昼食後だったが、おいしいといって、お茶碗3分の2くらいをぺろりと食べた。
二九日に病院で話し合いをしたとき、私は、「ある意味で拘束よりひどいと思います。
介護する人だって大変ですよ、あんな重いからだをかかえて。あなたはこんな風な仕打ちをされたいと思いますか。」と聞いたら、病棟担当の女性だけが、首を横に振って、いやですという顔をした。
本当に、恐ろしいことだ。

有料老人ホームの実態その5

認知症サイトから

★従来の抗精神病薬も高齢者の死亡を高める(12月1日/アメリカ)アメリカのボストンにあるBrigham and Women's Hospitalの薬剤疫学・薬剤経済学部のPhilip S. Wang医師らは、従来の抗精神病薬も新しい(非定型)抗精神病薬と同様に死亡を高めることを認めたと発表しました。Wang医師らは、ペンシルバニア州で薬剤保険給付を受けた65歳以上で1994年から2003年までの間、従来の抗精神病薬(例:ウインタミン、セレネース)と非定型抗精神病薬(例:リスパダール、セロケル)を服用していた22,890人について過去の2つのグループの薬剤使用と死亡率との関係を調べました。服用後180日以内の死亡率について死亡を比較しました。死亡率を比較すると非定型抗精神病薬より従来の抗精神病薬の方が37%死亡率を高めることを認めました。これは認知症の有無、ナーシングホームの居住の有無に関係しませんでした。なお死因については報告書では特定していません。アメリカの食品薬品局(FDA)は今年4月に非定型抗精神病薬が認知症高齢者の死亡を高めるとの警告をしましたが、今回の報告によって従来の抗精神病薬はそれ以上に死亡を高めることを示したことになります。報告者のWang医師らは非定型抗精神病薬の代わりに従来の抗精神病薬を使うべきでないと見解を述べています。認知症に人の精神症状やいわゆる「問題行動」に抗精神病薬が一層限定的に使用されるべきで薬物によらないケアが求められていると言えます。同報告書は、アメリカの医学雑誌New England Journal of Medicineに12月1月号に掲載されています。英語抄録同サイト内の関連記事★ 痴呆性高齢者の行動障害に非定型抗精神病薬の使用に警告(4月11日/アメリカ)アメリカ食品医薬品局(FDA)は、痴呆性高齢者の行動障害に非定型抗精神病薬の使用することで死亡率が高くなることについて警告文を記載するように製薬会社に要請しました。同局は、Olanzapine (Zyprexa日本名:ジプレキサ), Aripiprazole (Abilify 日本では未承認), Risperidone (Risperdal同:リスパダール), Quetiapine (Seroquel同:セロケル)の4種の非定型抗精神病薬の痴呆性高齢者への2重盲検法の17の研究報告を調べたところ、このうち15の報告でこれらの薬を使った例で使用しない例より死亡率が高いことを認めました。これらの研究では合計5106人の患者で試されており、死亡率が1.6から1.7倍高いことを認めました。死因の多くは、心不全、突然死、肺炎でした。これに基づき同局は上記の4種の薬とClozapine (Clozaril日本では未承認) と Ziprasidone (Geodo日本では未承認)について製薬会社に説明書に囲みの警告文として死亡率が高くなること、痴呆の人の行動障害に効果は認められていないことを記載することを要請することにしました。さらに以前から使用されている定型抗精神病薬についても研究報告が少ないが死亡率を高めている可能性があるので同様の警告をすることも検討しています。詳しくはアメリカ食品医薬品局のサイトをご覧ください。★痴呆の神経精神症状への薬の効果は限られている(2月2日/アメリカ)アメリカのWake Forest大学医学部内科学教室Sticht加齢センターの Sink医師らは、痴呆の神経精神症状への薬の有効性に関して1966年から2004年7月までの文献をMEDLINEなどから収集し、2重盲検臨床試験などの効果を評価する条件を満たした29の研究報告について調べました。その結果、Haloperidol(例:セレネース)などの定型抗精神病薬の効果について薬の間で特に違いはなく、最善でも効果は小さく、副作用が多い。Risperidone(リスパダール)など非定型抗精神病薬についてはOlanzapine(ジプレキサ)と Risperidoneで統計的に有効性が認められたが、その効果は大きくなく少量では副作用は少ないが、脳血管障害の危険性が高まる。抗うつ剤についてはCitalopram(セレクサCelexa:日本では未承認薬)以外ではうつ状態以外の神経精神症状には有効でない。感情安定剤として抗痙攣剤Valproate(例:デパゲン)は効果がない。Carbamazepine(例:テグレトール)の効果は相反する。コリンエステラーゼ阻害剤(例:アリセプト)の神経精神症状への効果は統計的に有意としても小さい。Memantine(未承認薬)の効果は相反する。この研究報告は、アメリカの医師会雑誌JAMA (2005;293:596-608.2月2日号)に掲載されています。

有料老人ホームの実態その4

多発性脳梗塞があるならば、脳血管性の認知症でもあるはずだ。アルツハイマーと脳血管性ではかなり対応が違う。現在29日に言ったとき、昼食後も寝かされていた。そんな状態では、脳梗塞が進行している恐れがある。脳梗塞がある場合、回復と再発予防のために、リハビリと食事、運動が、一番大事なはずだ。18日に行ったとき、あまりにも体が硬いので、肩をもんであげて、手を回してあげたら、「ああ、気持ちがいい、どうもありがとう」と喜んでいた。まるっきり、マッサージも、リハビリもしていない感じだと思って聞いてみたら、その18日時点では、ケアガーデンで世話をしている人が「していない」と答えた。
しかし、後日、T村氏から、「間違えました。訂正します。リハビリは週3回しています」という電話があった。

脳梗塞によるパーキンソン症ならば、これは由々しき事態だ。非常に深刻な病態のはずなのに、神経内科への受診を拒むなんておかしい。ケアの迎えの車を待っている間に、担当者のT村という女性に、「レベル5のパーキンソン症状なんですよ、ひどいですよね」といったら、「嚥下障害は起きてませんよね。ご飯が食べられているから」といったのには、唖然とした。ご飯も食べられなくなるまでにする気なのだろうか。18日にずっと母のそばにいたとき、食後、薬を飲んでから、急に暑いと言い出した。私も、まさかそんなと思いながら、母がしきりに暑がるので、よく見たら、びっしょり汗をかいていた。それであわてて上着のセーターを脱がせた。そういう症状の副作用も書いてった。
太さ一ミリ、長さ数ミリくらいのゆず大根なら普通は別に平気で飲み込めるはずだと思うのに、出してしまっているのはおかしい。嚥下障害が起きるという副作用も書いてあった。くずくず食になった理由を聞いたら、病院を退院するときには、食事が取れなくなっていたとのことだった。

有料老人ホームの実態その3

昨年5月に、神奈川県秦野にある有料老人ホームサ○シティ神奈川に入居中の母を見舞った。アルツハイマーと診断されて、要介護3だった終身介護の有料老人ホームで、広々とした豪華なケアガーデンで月の半分は24時間過ごし、残りの半分は、夜だけ父と一緒の部屋に戻るという状態。そのうちに、すべてケアガーデンで過ごすようにするということで、私もよかったよかった、これで安心と思ってほっとした。自宅を売り、総額6000万円払っても、これならよかった、親孝行できたと思った。ところが、7ヵ月後の12月18日に行ったら、車椅子で、支離滅裂なことをしゃべりまくり、まったく別人のようになっていた。そして、私が、「その叔父さんは死んだの、みんな年をとったから、仕事はしていないの」と答えると、「そう」とがっかりしたようにしょんぼりした。そして、私に、「死にたい、ここの生活はこじきみたいだ。助けてくれ。あなたならそれができる」と、哀しげな真剣な表情で訴えた。私は、なにがなんだかわからず、驚くばかりだった。

そして、食事の時間となり、食事が運ばれてきた。食事は、ご飯はおかゆで、上の食堂の通常メニューが、すべて切り刻まれて、きれいに盛り付けてあった。その様子は、さすがにプロの料理人だと思ったほどで、魚も、サラダも、豆腐もそれぞれ、別々のお皿に、元あった場所に切り刻まれて、こんもりときれいに盛り付けてあった。母は震える手で、スプーンを取ると、何とか食べようとしたが、なかなかうまく食べられない。私は箸でのせてあげたり、エビフライにタルタルソースを混ぜたりして、介助した。2時間近くかけて、やっと四分の一ぐらい食べた。「味がない、おいしくない」といいながら。私は、母の好きな、ゆず大根と、さば寿司を持ってきていたので、母は最初それを主に食べた。ゆず大根をせっせと食べたが、太さ一ミリ、長さ数ミリ大にまでなった大根を飲み込めず(実はそのとき入れ歯が入っていなかったことに後で気がついた)に、一度出しまたが、また食べてしまった。そして、さば寿司は三切れくらい食べて、途中で「おいしい」と一言言った。その日は、夜9時過ぎになったので、ケアの人に手伝ってもらい、母を寝かせてもらって、私は、家に帰った。トイレに行くのは二人がかりの作業で、ベッドに体を寝かせるのも、プロの業が必要だった。硬直した体は、自分で寝ることも、起き上がることもできなくなっていたのだった。
私は、二日後、ケアガーデンの担当者T村氏に連絡し、23日にこうなった経緯を聞きに行った。そして、問題行動に対処するために、薬の分量を調べて、対応のヒントをもらうという目的で、3ヶ月秦野○生病院に入院したこと、その入院中に、(最初転んだといっていたのに)ベットから落ちてCTをとったりしたが大丈夫だったこと、血圧が上がってきたので、安静を保つために父の了解を得て拘束したこと、最後には、廃人になってしまうという父の意見で退院したこと、飲んでる薬の名前などを聞いた。

家に帰り、飲んでいる5つの薬をインターネットで調べると、副作用のきつい抗精神薬がたくさんあった。そして、パーキンソン症状を起こすものが3つあった。しかし、幻覚、せん妄を引き起こすもの、死に至る副作用の悪性症候群に注意というものもあり、やもあり、何が副作用で、何が元なのかわけがわからなくなるほどだった。病院に連絡し、入院時にベットから落ちたということについて、話を聞きたいといったら、個人情報の保護ということで、拒否されたが、私が、いろいろと抗議しブログで公開すると脅したら、29日に来てくれということで、29日に、病院に入院時の様子を聞きに行った。当方は、インターネットで調べた内容を切り貼りしてプリントアウトした「薬を減らしてください」という十数枚のペーパーを6部くらい持って行った。

先にサ○シティに行き、母に会って看護婦さんたちにも、ペーパーを渡した。先方は、主治医と、看護婦長、ソーシャルワーカー、病棟担当というメンバーだった。ベットから落ちたときの事をまず聞いた。なぜ落ちたのか不思議だったからだ。看護婦長が「柵はついているが、それを乗り越えて落ちると危ないので、取れるようになっています。CTをとりました。すると多発性脳梗塞があって、だから混合型痴呆ですよね」と言った。いろいろ話をしているうちに、医局長という人物が入ってきて、話に加わりました。彼は、今年発表された抗精神薬が老人の感情コントロールに効かないというアメリカの医学ジャーナル記事について、「その話は知っている。しかし、個別に見ると効くことがある」と言った。そして、「このリストにはないが、リ○○○ールという薬が出ている。やめるなら、これを減らしましょう。他に、~、~の薬も出しています。量は、○○mg、○○mg。デ○○○は減らさない」とカルテも見ずに、主治医そっちのけで、言った。私は、とにかく、早急に薬を減らしてほしいといったら、1月12日に父同席で、本人を診察して決めることになった。そして昨日行ってきた。

私は、「多発性脳梗塞と、パーキンソン症状を専門とする神経内科にみてもらいたい。神経内科はならアルツハイマーもわかるし。2月7日に横浜○○○病院の神経内科を予約してあります」と言った。主治医は「並行して二つの病院にかかれるかどうか、病院内部で検討します」と答えた。この病院には、精神科と内科だけしかない(精神科には閉鎖病棟!!!!がある)。そして、その結果は、「並行してかかることはできない。転院するか、このままかどちらかです」という返事だった。私は、「レベル5の最悪のパーキンソン症状であり、多発性脳梗塞によるパーキンソン症かもしれないから、神経内科を受診したい」と主張した。
すると、主治医は「薬をやめれば、よくなると思いますよ」と言った。サ○シテイのケアワーカーは、いやそうな顔をし、「指定病院ではないので」と言った。「神経内科のある指定病院はないのですか」と聞くと、「東海大とか」というので、「東海大でもいいです」というと、ケアワーカーは、しぶり、「ご家族で意見を統一してください」と言った。父は、「こちらの病院を信頼している」というだけだった。しかし、父が、「神経内科はこちらにはないのですか」と主治医に聞くと、「MRIなどの機械がないし、・・・・・・」と少しまともな説明をした。私は「では自力で連れて行きます」と言った。さらに「グ○○リールも英米では承認されていないし、パーキンソン治療に使うという説明があるにもかかわらず、パーキンソン症候群を起こすというわけのわからない薬で、幻覚、せん妄を引き起こすなどの副作用があるから減らしてください」と言った。すると、主治医の若い医者は怒り出して、「絶対に減らさない」と言った。私は、副作用情報などをプリントしたペーパーをどっさり持っていたので、父に渡して、「今日はこれから仕事だから。土日に相談に行くから」といって、病院を後にした。

木曜日, 1月 05, 2006

有料老人ホームの実態その2

ケアワーカーのT氏(女性)は、日誌を開きながら、説明した。
向かい合って座っていた私には、その日誌の内容が見えなかった。T氏は、時々間違えましたといって訂正しながら、日誌を見つつ話した。
「他のお客様に暴力を振るうようになりこちらとしても、困り果ててお父様の承諾を得て入院していただきました。薬の量を調整するのと、対応のヒントを教えてもらうためです。特に夕方になると興奮なさるようになってきまして、このままではお預かりできないということで、お父様のご了解を得ました」というわけで、六月二日に秦野○○病院に入院したそうだ。
「六月二七日に一時帰宅ということで、有料老人ホームのケアガーデンに戻ってきたところ、別のお客様の車椅子を倒したり、他人の部屋に入ったりしたため、二九日に病院へ戻りました」
という。
「七月四日にふとんにくるまったまま、ベッドから落ちているのを発見し、CT等を撮りました。夕方になると足取りも悪くなり、目が離せなくなる。薬の減量を考えなければならない。でもリスクあり。血圧が上がってきたので、安静にしていただかなければならない。それで、お父様の承諾を得て、拘束しました。八月に薬を減らしたけど、怒りっぽくなった。リハビリしようとしても、怒っているので手がつけられない。これ以上お薬を使うと大変と先生が言いました。九月五日に一時帰宅しました。お父様がこのままでは、廃人になってしまうので、退院したいということで、九月十日に退院しました」
という話だった。
十二月十八日時点で母は、自分で起き上がることもできず、トイレも二人ががりの介助が必要だった。食事も手が震えて、スプーンにのせたゼリーが落ちてしまうほどだった。
私と会った当初、母は、死んだ叔父を生きているように話していたが、私が「叔父さんは死んだの」と訂正した。その後もいろいろ支離滅裂な話をしていたが、私が訂正してあげると、そばにきたケアの人に「年をとるっていやですねえ」なんて、普通っぽく話をした。そして、私に、今度は、「死にたい、さびしい。ここの生活はこじきみたいな生活だ。助けてくれ、あなただけが助けることができる」と必死の形相で、訴え始めた。暗く悲しい顔だった。
十八日は、母の晩御飯の介助をしてあげて、夜九時半に私は帰った。しかし、その母の悲しい顔が目に焼きついてしまった。それで、二日後、ケアワーカーに連絡し、経過を聞きたいと言ったのだった。