土曜日, 12月 31, 2005

有料老人ホームの実態その1

私の母は、有料老人ホームにいる。アルツハイマーと診断されたが、有料老人ホームにいるので、安心と思っていた。
ところが、それは大きな勘違いだった。神奈川県中央部のサ○シティという有料老人ホームは、素敵な建築で、当初は食事がとてもおいしく、その割りにそれほど高くなく、二人で6000万円で終身介護つきだった。
食事は、次第に味が落ちたようだったが、それくらいはありうることだと思っていた。
ところが、母が介護の認定をうけて、2から3になるころ、会いに行ったら、ご機嫌で、おしゃべりし、歩き回っていた。ほかの老人は、椅子に座っておとなしく黙っているので、うちの母ばかり元気だと思っていた。
ところが、7ヶ月後に行って見たら、驚いた。うちの母まで、車椅子で、無表情になっていた。
体はかちこちで、腕も動かない。食事も手が震えてなかなか食べられない。
7ヶ月ぶりに、私を見て、最初は、死んだおじさんおばさんのことばかり言っていたので、その人たちは「みんな死んだの」と末っ子の母に、教えてあげた。すると、そうと言ってがっかりしたように黙ってしまった。
そのあと、私に「死にたい。ここの生活はこじきみたいで、つらい。何とか助けてくれ」とかないそうなつらそうな顔つきで、訴えた。私は、何が起きているのかわからず、その日は、遅くまで母に付き合った。
その翌々日、私はケアワーカーに電話し、7ヶ月間の事を聞きたいと言った。
そして、聞いた話は、驚くべきものだった。

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