金曜日, 3月 01, 2024

ずいぶん放置してました

 母が亡くなってから、約10年後夫が亡くなりました。

夫の場合は、私がすべて決定できるので、十分なケアをしていただきました。

母の時とは大違いで、誤嚥性肺炎の注意とか、リハビリとか本当に至れり尽くせりの介護をしていただき、感謝に堪えません。

そこでわかったことは、やはり母の介護のひどさでした。

そして、先日スマホに残っていた母の写真が突然表示され、その顔の唇の周りに殴られたような血の跡があったことに気づきました。

しかし、介護にあたる職員数はどんどん減っているそうです。

私も老後に入る時期になりました。

寝たきりなどにならずに、認知症にもならずに、過ごしたいものです。



火曜日, 5月 20, 2008

その後の状況

しばらく、ブログを休みました。

前回以降の状況:
病院と交渉した結果、抗精神薬はグラマリールだけになりました。
あとは、便秘薬がでていました。

別件で虎ノ門病院の神経内科の先生とお話をする機会があり、グラマリールは、その先生も、処方するということでした。
だから、もし虎ノ門病院で処方してもらっても、同じ結果かもしれません。

それで、そのまま様子を見ることにしました。
母は、元気になり、食欲も出て、テレビの字も呼んだりするようになり、普通に意思疎通もできるようになりました。

昨年の2007年は、猛暑などで、母のところへ行く回数が減りました。
2007年の年末に、いったとき、母の状態が悪くなっているのに気づきました。

調べてみると、薬が増えていました。
リスパダール0.5mg
デパケン100mg
シンメトレル50mg
サワチオン
グラマリール
でした。

サワチオンは脳の血流改善の薬ですが、それ以外は、抗精神薬です。

リスパダールは危険だからやめるということになったはずでした。

それで、病院に電話をかけてみました。
すると、2007年の春以後、その病院は、処方していないということがわかりました。
新しい病院を聞いたら、教えてくれませんでした。
受付にかけたからいけないのかも。
今度ケアのマネージャーに聞いてみたほうがいいかもしれません。

0.5mgはかなり少ない量で、それくらいならOKという精神科医もいるかもしれませんが、ずっと同じ処方箋を投与し続けるのは、おかしいはずです。

その後、何回行っても、同じ処方箋で出ています。

食事がとりずらくなり、言葉もうまくでてきません。

運動のリハビリメニューが、前は、かけてありましたが、本当にやっているのでしょうか?

今、後期老齢者医療という制度で、老人医療費の抑制をしようとするのだそうですが。。。。。

昨日見たテレビでは、10万円もしない介護器具を月10万円で貸し出しているという介護業者を豊島区が電話で調べている様子を放送していました。ひどい話です。

有料老人ホームでは、介護の認定をすることもできるらしいです。
要介護2だった母を、病院で薬漬けにして、要介護5にして、介護費用を増やしたといわれても仕方ないと思います。
あちこち歩き回る要介護2よりも、椅子にずっと座っている要介護5のほうが、手がかからないし、介護費用も多額になるわけで、濡れ手に粟ですね。

結局、多額の薬を毎日飲ませて、多額の医療費を得る医療機関と、結託している有料老人ホームが、食いつぶしているとしたら、医療費抑制もできるわけがありません。

かかりたくてもかかれない老人が増える一方で、そういう仕組みで丸儲けしている介護業者がいるのです。

水曜日, 9月 20, 2006

有料老人ホーム連載7:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
トラブル防衛策
契約書の比較検討を
有料ホームに関する電話相談に応じる相談員たち(横浜市の消費生活総合センターで)
 手の届く価格帯が増え、老後の住まいの身近な選択肢となった有料老人ホーム。その一方で、トラブルも増えている。入居を決める際、どんな点に注意したらいいのだろうか。(本田麻由美)
 「たった5日間しか入居していないのに、300万円の権利金は全額返せないと言われたんです」
 関東地方に住むAさんは、昨年末、県内の消費生活センターに電話し、怒りもあらわにそう訴えた。
 入院中だった父親(80)が退院を迫られ、困ったAさんは、ある有料老人ホームに父親を入居させた。初めに支払った入居一時金は、終身利用権利金300万円と保証金200万円。安くはないが、特別養護老人ホームに空きはなく、提携病院で医療対応もすると聞いて決断した。
 だが、父親は入居してすぐ、胃に管を通す手術を受けるため10日間入院。ホームに戻った数日後に容体が急変し、緊急入院した病院でそのまま亡くなった。

 「ホームにいたのは5日間だけ。支払った計500万円から5日分を引いた残金を返してほしい」。Aさんの求めにホーム側は、「入院時を含め部屋は2週間確保した。権利金は、契約書で入居後7日を経過したら一切返金できないとしている」と拒否。保証金は「入居2年に満たない場合は返金するが、2年後に返す」と回答してきた。
 「不当だ」とのAさんの訴えを受け、相談員が交渉。権利金は半額戻ることになったが、ホーム側は「保証金は2年後」と譲らず、Aさんは「事を長引かせたくない」と受け入れた。
 事態を重くみた厚生労働省は、4月からホーム側にサービス内容や費用などの情報開示を義務付け、重要事項説明書で一時金の返還率などの明示も求めた。また、新たに開業するホームには、倒産時に備え一時金を最大500万円まで保全することも義務化。設置運営指導指針で、7月からは「契約時から90日以内の解約は(利用期間の利用料等を除き)一時金の全額を返還すること」としている。
 これに対し、消費者契約に詳しい東京経済大教授の村千鶴子弁護士は、「契約内容の適正化と消費者保護を図るため、一時金の償却期間など必要と思われるものは法で基準を定めるべきだ」と強調。現時点でのトラブル防衛策としては、「見学前に重要事項説明書や契約書をよく比較検討すること」を挙げる。また、今夏以降、ホームの情報が都道府県のホームページで公表される予定であることから、木間さんは「退去者数や退去先を見れば、介護の質も分かる」とアドバイスしている。

 朗(老)年最前線第3部「有料老人ホーム」は今回で終わります。第4部は、老後の仕事についてお届けします。
(2006年6月28日 読売新聞)

有料老人ホーム連載7:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
資金計画
余命考え「月額」決めて

 有料老人ホームの価格設定が多様化し、選択肢が増えてきた。ホーム選びで最も重要なのは資金計画だ。自分の資金で一生住み続けられるのか、十分に見極める必要がある。計画作りのポイントを紹介する。(林真奈美)
「高級」よりも…
 東京・中野区の元教員A子さん(71)は、6年前に夫を亡くして一人暮らし。75歳までに有料老人ホームに入居する予定で見学を重ねている。年金は月24万円、預金は約1000万円。自宅と2DKのマンションを所有するが、自宅は子供に残したいと思っている。
 現在までに、「入居一時金ゼロで月額費用21万円」「同1000万円で18万円」などに候補を絞った。「最初は高級ホームに魅力を感じたけれど、資金計画を練るうちに自分に合ったホームが見えてきた。お金の使い方を考えることがホーム選びの第一歩ですね」とA子さん。
 有料老人ホームの費用は、入居一時金と月額費用が主だ。ただ、「ほかにも生活上の出費は多い。入居一時金がいくらなら月額費用はいくらまで支払い可能か。それを把握することが資金計画の基本です」と、有料ホームの経営コンサルタントでファイナンシャルプランナーの浜田孝一さんは強調する。
 資金計画は、次の四つの段階で考えるとわかりやすいという。
 〈1〉支払い原資の確認。預貯金や自宅売却による資産と、年金や家族からの援助などの収入を、それぞれ明確にする。
 〈2〉資産分類。使い道により、「親族への相続」「入院などの臨時費用」「本人利用分」に3分類する。相続はゼロでもよいが、臨時費用は、ホーム費用の値上がりや医療・介護保険の負担増も念頭に設定する。残りが本人利用分だ。
 〈3〉「その他費用」の見積もり。ホームのパンフレットに書かれた月額費用以外の費用を見積もる。外食や趣味の費用、電話代、オムツ代、通院している場合は医療費など。注意したいのは、ホームによって月額費用に含まれるサービスが大きく異なる点。家事援助や介護で思わぬ追加負担が発生する場合も多い。
 〈4〉平均余命を考慮。平均余命と健康状態を勘案して入居期間を予想し、これまでの3段階を踏まえて、入居一時金や月額費用が支払い可能かを検討する。
若いほど誤差
 そのために、まず、入居一時金を支払った後の毎月の利用可能額を計算する。〈2〉の「本人利用分」から入居一時金を引き、残りを予想入居期間で取り崩すと想定して、1か月当たりの金額を算出。これに、〈1〉の年金など月々の収入を加えた額が毎月の利用可能額となる。次に、毎月の利用可能額から〈3〉の「その他費用」を引く。この金額が支払い可能なホームの月額費用だ。この範囲内なら資金計画はOKといえる。
 浜田さんは、「若いほど誤差が大きくなるので、入居期間や臨時費用に余裕を持たせて見積もることが大事。家を売って費用を工面する場合は、認知症などでホームから退去を求められる事態も想定し、より慎重な計画を」と話している。
主な年齢の平均余命

男性
女性
60歳
22.17年
27.74年
65歳
18.21年
23.28年
70歳
14.51年
18.98年
75歳
11.23年
14.93年
80歳
8.39年
11.23年
85歳
6.07年
8.10年
90歳
4.36年
5.69年
95歳
3.21年
4.02年
100歳
2.41年
2.96年
厚生労働省「2004年簡易生命表」から
(2006年6月27日 読売新聞)
YOL内関連情報

有料老人ホーム連載6:読売新聞引用

第3部 有料老人ホーム
チェックポイント
入居者の表情目安に
担当者の説明を受けながら、居室を見学する入居希望者(横浜市港北区の有料老人ホームで)
 有料老人ホームへの住み替えを決断したら、多様な選択肢の中から、自分に合ったホームを探すことになる。サービスの質や、倒産の可能性など不安も尽きないなか、入居後に後悔しないよう、賢いホーム選びのポイントを紹介する。(中舘聡子)
 先月、横浜市内で有料老人ホームの見学会が開かれた。主催したのは、ホームの情報提供・入居相談に応じている「高齢者住宅情報センター」。参加者は、施設概要を担当者から聞いた後、館内を見学、入居者と同じ昼食を食べ、食事内容もチェックした。
 その一人で市内に住む男性(66)は、6年前に妻を亡くし、一人暮らし。「何かあっても誰にも気づかれないのでは」との不安感や孤独感、また、食事作りの苦労から解放されたくて、もう5か所以上もホームを見て回ったという。
 それを聞いた同センターの相談員は、「自分の目で見ることは非常に大切。ただ、やみくもに幾つもホームを見て回るのは大変なので、地域や金額、部屋の広さなど、絶対に自分が譲れない条件をまず絞って資料を取り寄せ、比較検討してみては」と、この男性にアドバイスを送った。
 同センターのような情報提供・相談機関は急増している。成約手数料を収入源としているところも多く、情報の精査が必要だが、複数のホームの情報を一度に得られるメリットは大きい。
 その一つ、会員制の「タムラプランニング&オペレーティング」社長の田村明孝さんは、「今はホーム数が増え、『買い手市場』なので、契約をせかされても即決せず、十分比較検討することが大切」と強調する。

 入居の検討にあたってまず欠かせないのが、PR用の美辞麗句に惑わされず、パンフレットの内容をよく読み込むことだ。特に注意が必要なのが入居一時金や月額利用料の記述。これに含まれるのは基本的なサービスのみで、規定以上のサービスは追加費用が必要になる。そうした細かい事項は重要事項説明書や入居契約書に書いてある場合が多い。田村さんは、「資料はできる限り請求する。『契約時にしか見せられない』と、情報公開を拒むようなホームは避けた方がいい」と言う。
 資料で気に入ったホームが見つかれば、次は現地見学。いいホームを見極めるためのチェック項目は多いが、一番の目安は「スタッフの対応の仕方と入居者の表情」という。体験入居もしてみると、より入居後の実感が得やすい。
 元気な人にとっては部屋の面積、要介護の人にとってはケアの内容も気になるところ。田村さんはケアの充実度をはかる指標として、「認知症になった時の対応」を挙げる。環境の変化が進行を早める恐れのある病気だけに、安易に部屋の移動を促すホームは要注意だ。職員の研修の有無も判断材料となる。
 経営状況を把握するためには、入居率が参考になる。タムラプランニングの調査では、5年前に90%を超えていたホーム全体の平均入居率は下落を続け、昨年は45%にまで下がった。
 「開設時に30%、1年後で60%、2年以降で80%を超えていれば、まず安心」と田村さんは話している。
有料老人ホームに関する主な相談機関
◇シニアライフ情報センター(東京都渋谷区)(電)03・5350・8491。◇タムラプランニング&オペレーティング(東京都千代田区)(電)03・3292・1107。◇高齢者住宅情報センター(東京都中央区、大阪市北区)(電)0120・352・350。◇全国有料老人ホーム協会(東京都中央区)(電)03・3548・1077。
(2006年6月21日 読売新聞)